広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

踊るタンタン麺

踊る担々麺 汁なし
広島県広島市中区流川町3-13 新開ビル1階
082-247-1113
PM 17:00 ~ AM 5:00
定休日 / 日曜日
http://www.odoru-tantanmen.com

世相に聡い御仁であれば、この頃新天地公園界隈で唇を黒くした輩が増えた事に気付いているのではないか?それは新手のゾンビメイクでもなければ、未知のウイルスによる体調不良でもないらしい。

すなわち踊るタンタン麺

店に入れば奥に長い横穴式で、箱自体はかなり古い。その中で異彩を放つのは黄色いデザインの真新しいメニュー表であった。

開けば一押しメニューとして鎮座するのはタンタン麺。汁ありである。が、私などはド素人の一つ覚えで、「汁無し担々麺」以外は頭に存在しない。と、見ればあるではないか。汁なしタンタン麺。店名どおりにカタカナときた。しかも白と黒の選択制にして、細麺か太麺かまでを選べる太っ腹な設定が喜ばしいのである。

ここは悩んだ挙句に黒&細麺にてオーダーを通す事と相成った!

注文を終え、出会いを待つ間にも新天地公園では踊っている集団がいるわけだが、これも未知のウイルスによるものでは無く、純粋に芸を磨いているのであろう。かつてこの界隈は夜間歩行がそのままサバイバルに直結する危険地帯だったわけだが、今となってはそれも昔。後には歌舞伎町浄化作戦を指揮する事にもなった竹花豊氏の置き土産として、今の比較的平和な広島繁華街が存在するのである。

そんな深夜の平和都市で待つ事5分弱…来たではないか!

ここで届けられたのは店内とは似つかわしくない、まこと上品なもの。女子大生と同伴中でも雰囲気を崩さないオシャレ感こそまさにイチモツ(オンリーワンの意味)。「汁なし~」でこの風貌はなかなか出会いるものではない。さっそく押し倒し、いや混ぜ倒して美的景観を汚させて頂く!

と、みるみる真っ黒な海が湧き上がってくるではないかっ! これは…これはスゴい。上から見るとなかなか分からなかったが、麺の下は黒海そのもので、今にもロシア艦隊と遭遇しそうな、非日常の恐ろしさがある。

ネチネチの粘度が全体に絡まったところでガッと喰らいつく。と、これは濃厚でバターと生クリームをたっぷり混ぜ込んだバジルペーストのようで、非常に口当たりも良く、ほのかな甘味…ビガァーッ!

穏やかな出だしから1秒くらいの時差で青龍刀のような斬撃が入る。イカスミペーストは大変まろやかなのだが、その背後から香辛料による刺激が鋭く突き立ててくる。これははほとんどゲリラ戦で、ドロの壁に潜んだランボーに匹敵する脅威。攻め口としても「怒りのアフガン」に非常に近い。

辛さは「並み」を選択したはずであったが突き立てる刺激はめっぽう鋭い。一方のイカスミ群はまこと柔らかく味わい深い。時々ゴマが混じりザワッという食感が湧き上がるが、全てを包んで溶かし込むようなイカスミの濃さの中にあってゴマの風味も数瞬の花。この中に小エビの香ばしさがきらびやかに散りばめられているものだから、香りの豊潤さは他のどの「汁なし~」をも凌駕。圧倒的な全体像を披露するに至っている。この風味・展望は一種のシーパラダイスであるが、この展望は瀬戸内ではなく欧州。味覚的にはエーゲ海と言いたいところであるが、視覚的にはやはり黒海で、セヴァストポリ攻防戦。ここまでの攻守のバランスはまこと素晴らしく、しかも他の店のどこにもない独自の展開は鮮烈である。

麺は細麺を選んだが、それでもある程度の太さがあり、食感としては平凡なもの。ここは太麺が正解だった可能性もあるが、それでも満足度は十分だと感ずる。強硬派の御仁ならば『太麺&辛さMax』で極楽への切符を独占する選択もあろうが、それさえ一歩間違えば奈落。ここはド素人であろうが玄人であろうが脇目も振らず全力で走りきるのが吉であるな。(←このへんの下りは書いていて意味が分からん)

そんな中でもただ辛いだけではなく、豊かに香る香辛料はなかなか芳醇。燃え上がる舌で火を吹きながらも瞬間的には仏様の横顔が見え隠れするもの。超異色にして高品質だと評してよろしかろう。

終盤に至って思い出したように温泉卵を投入すれば、ここにも菩薩の姿があった。すなわち浄土。全てを包み込む黒色軍団を最終的に丸く収めるのは卵黄卵白の役割であった。

卓上には薬味その他の用意も無く、ライスぶち込みはあまり推奨されない芸風なのであろう。いや、むしろ独自カスタマイズは諦めてお店のなすがママに身をまかせるのが正解なのではなかろうか。気がつけば短時間で最後まで喰らい尽くし、真っ黒な唇と放心した眼差しで夜の繁華街を延々彷徨い続けるのであった。

星10コ

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. |Д`) ダレモイナイ…オドルナラ イマノウチ

     ヽ(´Д`;)ノ ピーヒャラピーヒャラ

     ヽ(;´Д`)ノ  パッパパラパ

    すいません。店名に古き良きインターネッツの血が騒ぎました。

    イカスミに大変惹かれて、ちょっくら訪問してきました。
    仕事終わって突貫したので、開店間際の夕方に、ですが。新天地公園の横という立地ゆえ、この時間だとさみしいのなんの…
    あ、よく考えれば2017年初の汁なし担々麺でございます。気合い入れて行ってみましょうか!

    細い入り口から奥に伸びる店内。席は、カウンタと、奥にテーブル、かな?
    カウンタに着席し、仕込み(?)してるお若い方(店長?)に「汁なしタンタン麺 黒」を注文。「細麺」「辛さ3」でいってみましょうか。あとご飯。
    この時間だとまだ準備ができてないものがあるのか、提供に10分近くかかりました。ま、しょうがないッスね。

    で、ブツ提供。
    ん~、見た目はすこぶるオシャレな風貌。几帳面に乗せられた具材が目を引き、立ちのぼるのは海老の香り。スッゲー美麗なインパクトですがな。
    でも、これ、汁なし担々麺じゃないですか?混ぜるじゃないですか?とことんまで混ぜるじゃないですか?ぐっちゃんぐっちゃんに(略)
    結果、写真参照。常 闇 の 混 沌 ですわ。ダゴンでも出てきそうな(略)
    イカスミ強し。色がなくなった。

    あー、あー、盛りの努力をむげにする快感。いともたやすく行われるえげつない行為。D4C!D4C!(意味なし)
    こうなったらもう口に運ぶだけですよ。ねっとりと絡む闇ごと、それなりの質量となった細麺を持ち上げるわけですよ。んで、ズズっとすするわけですよ。ズズって。ズズッ!

    …むほぁ?(謎)

    え?ええ?ええと、これは…いや、旨いんですよ。めちゃくちゃ旨い。それは大前提。つーか、ええと、この味…覚えがあるんですよ。
    食感ねっとり。甘み、干物の風味、もちろん旨み…とても複雑な味は多くのスパイスによるものと推察。それをまとめ上げているのが間違いなくイカスミ。
    麺をすする。風味が広がる。のどごし。ええと、これは…

    …そうだ。
    汁 な し 担 々 麺 だ ! (ぉぃ

    いや、ふざけてないです。食ってると、その風味に翻弄されて意識があさって向くんですけど、根本は(当たり前ですが)汁なし担々麺なんです。
    うわーおもしれぇ!これ、おもしれぇ!

    一気にいきました!ズズッといきました!ぶっちゃけ残量確認できる状態じゃないのですすれる限りすすりました!追伸:辛さ3でもけっこうキました!汗だくです!(泣)
    残り数本になったとこで我に返り、ご飯をブッ込みました!白い!白い!色が帰ってきた!わはぃっ!
    混ぜました!漆黒のダゴン再びギャァァースッ!

    真っ黒なご飯も余さず完食。ごちそうさまでした。あ、ご飯の量、軽めの丼くらいありました。うぷっ。
    あまりに面白かったので、相方用に持ち帰りまでしました。喜んでくれるかなー。

    変わり種としても、その実力としてもオススメ。ちょっとローテするかもです。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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