広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

西条ラーメン

西条ラーメン
広島県東広島市西条町助実1179-1
082-421-1606
11:00~15:00
定休日 水曜
閉店!! ⇒ サラ地

呉から東広島をブチ抜く375号線を北上すると、原野の中に突如現れるラーメン屋。風をさえぎるものの一切無い、文字通り風当たりの強い店構えはあまりにも簡素であり、『男は坊主頭が一番かっこいい』という普遍の原理原則を思い出させる。名前はもちろん『西条ラーメン』で、これ以上の名前もこれ以下の名前も有り得ない。

見れば建物も恐ろしく簡素な構造で、飾りを一切排除した裸の勝負心がむき出しと言える。そんな当店のご主人は屋台上がりだというが、なかなか温厚そうな御仁で、しかしながら風雨に耐えつくした巌(いわお)の風格がある。

店に入れば当店の基本メニューは『ラーメン』と『こってりラーメン』が並存するが、水の美味い土地柄だけに期待は高まるもの。ここは荒野を踏み分ける濃厚こそ魅惑、迷わず『こってりラーメン』に挑む。

荒野

・・・当店は荒野の中に立ち尽くすわけだが、当然窓の外も荒地枯れ草が延々と続く。が、実際にはそれらは田畑のはずであり、シーズン中は県内屈指の農作物量産エリア。かつて西(日本)の農業と言えば西条農業高校を指したほどの、豊穣良質な風土をナメてはならない。

そんな中、高まる期待値をかきわけて奴が来た。

こってりラーメン

外見は『超保守』で、第一印象どおりの普遍の有様が一徹。ここでもやはり『男は坊主頭が一番かっこいい』、精神論スレスレながらも極めて的を得た価値観を打ち出してくるのである。

箸をつけての第一印象はやはりマイルド。臭みの無い濃厚トロトロの中に かんすいの刺激臭がわずかに刺さる。インパクトは抑え気味だが、逸品に共通する『一目ぼれ感』は間違いなく存在する。これは店名に一歩も引けを取らない良品と判断する。

細麺

確かに屋台っぽい細麺は当然博多系列とは一線を画す、やはり広島の中華そばのもの。ソフトながらも軟弱さを一切感じさせない、わずかに芯を残しながらも粉っぽさの一歩手前で停止する『寸止め』の技法が秀逸。こういう『ゴリ押ししてこない個性』が広島ラーメンの美徳と言えるかもしれない。

チャーシュー

チャーシューは脂身の少ない肉質を好む路線だろうか、引き締まった食感が豚臭さの暴走を封印、頑固一徹の芸風を無言で主張する男気ときた。ここは他の名店に勝たず劣らずいったところ。

スープはゼラチンや油膜といったオイル成分の妨害が皆無と言ってよく、同時に豊潤ボディのイケイケで攻めてくる絞め技はかなりレベルの高いもの。乱暴な豪火ではなく、時間をかけてじっくりと煮倒す忍耐の賜物で、若者にはなかなか到達できない高嶺の域と言える。噂では複数の部位の豚骨を選りすぐってスープを組み立てているらしく、ドロドロっぽくもありながら重くない絶妙スポットに君臨。屋台時代に相当研究を重ねた結果であろうか。

ねぎ

解説によればネギはお店すぐ近くの荒野で自家栽培しているらしく、新鮮なネギ臭さもスープのポイントなのだとか・・。舌の上を覆いつくすような濃厚マイルドはわずかなザラつきを残すが、これは天下一品の質感と比較的近いもの。すなわち野菜である。なるほど、豚が基盤とばかり思ってしまいがちなボディの豊かさは、太ネギのような地味役やその他助演メンバーにかなり依存しているという事なのだろう。ド素人にも理解しやすい芸風に感謝。

大方食べつくし、改めてスープをたしなむが、塩分は案外控えめで、表面的な味もそこまで濃くない。それでいてなかなかの重厚感があり、芳香もふくよかなもの。これは外国人(というかアメリカ人)にはなかなか理解できない『旨み』そのもので、さらに言えば酒どころを下支えする良質の地下水に起源があるとすら言える。もちろん水を変えられても気付く自身は皆無なのだが・・。

食後の満足感もそれなりのもので、後味はジュニアヘビー。展開としてはエンターテイメントな要素が皆無だから面白みはないが、品質は上々で、わざわざ375を北上する価値は十分にある。もちろん三次方面から南下するのも大いに結構。やはり男は坊主頭にかぎるな。

★8こ。

外観

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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