広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

横須賀家

横須賀屋ラーメン
広島県広島市中区中島町2-4
082-249-5661
[月~土]11:00~23:00
[日]11:00~22:00
定休日 無休
閉店らしい

平和公園の南側、場所としては分かりにくく冴えないエリアに横須賀の看板をぶち上げている。タイトルに『家系』とあるのだが、ド素人の私には何の事かよく分からない。調べてみれば70~80年代にルーツのある横浜周辺のラーメンの事を指すのだとか。豚骨醤油がベースという事らしい。

店内給水器

店に入れば妙に薄暗い。全体が木質で給水木のレトロさ、というか海軍っぽさが妙にそそる。その中にあって右側の券売機が浮いた感があるがこれは仕方ないだろう。

ランチメニューはたくさんあるが、ここはノーマルの『ラーメン』を注文、出会いの時を待つとする。

メニュー

さて、席に着くと強烈な雑巾の匂いが鼻をつく。これはまずい。ランチタイムのピークを過ぎ、全体を片付け終わった後なのだろうが、丁寧にテーブルを清掃するその雑巾が腐っている。気づかないのか?それとも麻痺してしまったのか?(←案外ありがち)

店内写真

しかしプロとしてそれはどうか?例えばスコッチの『バランタイン』などは数十種ものモルトやグレーンが調合されているが、マスターブレンダーのサンディー・ヒスロップ氏の嗅覚などは聖人の域だという。17年以上のバランは彼にしか調合できんから彼が急死すればバランは終わるかもしれない。そこまで極めろとは言わんが、調理人がホールの臭気に気づかないというのは…。これで美味いものが出てきたとしても、それはレシピに頼った凡人の技でしかないだろう。

家系ラーメン

というわけで、2分18秒2、『ラーメン』は登場した。シンプルかつ大型チャーシューで、威勢良く天を突くノリが新鮮だ。

雑巾の臭気を追い払い一口目を頂く。

…これは参った。上で散々酷評したが、美味い。すごく大きなカテゴリーで分類すれば、広島ラーメンと同じジャンルと言える。ベースは醤油豚骨だし、いかにも中華そばといった風の細麺の質感も親類というか同類だろう。

そもそも横須賀と広島(というか呉)は軍港という成り立ちや立地、規模もかなり共通しており、呉の専売特許であるあの『海軍さんコーヒー』が、実は横須賀にも存在する。東郷平八郎に由来する『肉じゃが発祥論争』は呉と舞鶴の話だが、その鍵ともなる『戦艦三笠(日露戦争の連合艦隊旗艦)』は現在も横須賀に残されている。また自衛官の赴任先も呉・横須賀間の往復はしばしば見られるところで、人の往来は古来より頻繁と言える。そんな縁(ゆかり)が潜在意識に働きかける事もあってか、ここの味には 800kmの距離感を感じさせない柔らかな親しみがある。

麺とスープ

スープはドロドロではないのだが、ほどよいトロトロ感で麺にまとわりついて譲らない。ほどよく濃厚で重量級より2歩手前を維持。ミドル級特有のふくよかさとスピード感があって、一発KOには至らないが過程でのコンビネーションの応酬によってファンを楽しませる。麺の方はいい感じで芯があって我こそ主役と言わんばかり、イケイケで攻めてくる。素性不明の当店の真髄は、まさにこの両者のマッチングに尽きるのではないか?

チャーシュー

チャーシューは大型単品で攻める『肉弾系』で、見た目がよい上にさらに男前っぷりが気持ちいい。いい味を出しているのだが若干しょっぱく、そういうチャーシューも広島にはなかなか無い。

天を突く海苔

後半には怒髪天さながらの海苔がしなびてくるのだが、これはあっさり頂き特筆すべき点は無い。欲を言えば良質の味玉あたりがデフォルトで設置済みならばイベント的にも成立し、満足度もさらに向上しただろう。

 

最後に残ったスープを冷静に吟味すれば、これはちょっと醤油が効き過ぎてい感があるな。あの麺にまとわりつかせて成立させるにはこれくらいの味付けが必要という事か。ある意味力技だな。そのあたりが広島に似て非なるものという分かりやすいポイントかも知れん。まぁどちらがいいとか悪いとかいうものではないが。食後感はやはりしょっぱさが気になるが許容範囲内だろう。いわゆる家系の指向性を体で理解し、掃討戦を終える。

総論として、味もいいし店主もテキパキやっているし、薄暗い店内も海軍士官食堂みたいでとてもいい。ここで上質のコーヒーが出ればさらに言う事あるまい。が、すべてを台無しにするのは冒頭で触れた雑巾臭であり、あれは大型地雷か一種の自殺願望としか思えない。もう一度行くかといえば、立地も中途半端だし厳しいだろう。

美味いだけに残念。今回が偶然ハズレだった事を願う。

★7つ。

外観

大きな地図で見る
ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 77 , 得点平均: 6.55
Loading...

ご意見番の声を聞け!

  1. 閉店したのですか…

    数年前に、立ち寄り、子供が居たんで鳥の唐揚げも頼んだが、なんだかな…

    ラーメンも家系とは違いますな。

  2. 2010年くらいには月2回利用してましたが
    その頃までは味も接客もまぁまぁ良い方だったと思います。
    まぁ私は家系大好き人間だったので試しに細麺を食べた時は
    案の定違和感を感じましたが。
    その時は『ご意見ノート』と言うものがって
    それを読むのがさり気無く楽しみでした。
    (『キャベチャー欲しい』←それ六角家系だけだから ete…)
    そういった物が無くなり出した頃から此処は明らかに
    悪い方に変わり私は通うのを止めました。
    潰れて当然のお店になってましたから。

    只、家系ラーメンも系統が色々あるし
    もしまた別のお店が出来るような事があれば
    「これが家系ラーメンだ!」と言ったような
    レクチャーがあらかじめあった方が良いのかも知れませんね。

  3. 昨日、店の確認に行ってきました。テナント募集の看板が出ていました。
    かなり長い間、営業されていたようですが、ほんとに閉店されたようです。
    15年くらい前に行った時は結構良いかな。と思ったものですが、
    2年位前に行った時はこんな味だったかな? と思ったものです。
    客も少なかったし。 やっぱり客が少ないとこうなる運命なんですね。

  4. 2014/6/19 行ってみましたが、お店見当たらず。他の方のコメントを見たら閉店しているみたいですね。残念。

  5. 広島ラーメンと同じジャンル?
    家系ラーメンはそんなレベルの低い食べ物ではありません。

  6. 蛇口を捻ってお冷を注ぐタンクが埼玉県東岩槻の石川家そっくりだ。
    石川家のFCだったのかも。
    石川家は経営破綻してがっくり味が落ちたけどその影響なのか。

  7. 2005年くらいだったか?よく通っていた。太麺、油多め、麺固めで注文していた。
    経営者が変わったのか理由はわからないが、最近立ち寄らせてもらったら明らかに
    味が変わっていた。コンビニで300円前後で売られている「高級カップめん」の様な
    味になっていたのだ。味に深みがない。あと、豆板醤が安っぽいものに変わっていた。
    非常に残念である。

  8. 横浜から転勤で広島に来ました。
    初めて見つけたときは、広島で家系が食べられるとはしゃいだものです。
    でも、家系ではありませんでした。
    家系好きの方は、お気をつけください
    恐らく店主も家系についてあまり知らないのでは、、、
    細麺選択は土地柄苦渋の選択なのかな、、、
    とにかく、残念な店です

  9. 広島出身ですが横浜在住歴のある者から
    言わせてもらうと、確かに横浜の家系ラーメンとは
    少し異なります。

    ほうれん草が別なのと細麺が選べるのがちょっとな〜
    という感じです。

    でも広島で家系ラーメンっぽいのを味わえる
    唯一の店だと思うので頑張ってほしいです。
    味はまあまあ良いので。

    自分は頼む時、太麺で油少なめで頼んでます。

  10. 正直これを家系だと言って欲しくないです。。。
    ほうれん草は別料金だし、味も関東のそれとは全然違います!

  11. スープは確かに美味です。

    が、いくらなんでもチャーシューの塩がきつすぎる!この塩がスープに溶けて、
    文字通りのしょっぱいラーメンに・・・
    そのせいで自分が頼んだチャーシュー麺は、
    終盤に差し掛かるころには塩っ辛さが前面に押し出されたきっつい味に・・

    ホント、スープがいいだけにもったいないです。たまたまだと思いたいですが・・

貴殿の声を聞かせてくれ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

画像があれば投稿してくれ!! (JPEGで頼む)