広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

札幌ラーメン菊屋

札幌ラーメン菊屋 広島
広島県広島市中区小町8-1
082-243-4730
11:30~15:00
17:00~21:00

じぞう通りを挟み、ばくだん屋の向かいにある老舗『菊屋』。場所は悪くないのだが、古臭い外見と札幌ラーメンというジャンルの為か、古いわりに知名度は低い。

店内は奥に長いうなぎ系で、このあたりの店舗に共通する形態と言える。ラーメン屋というより中華料理屋で、厨房には本格的な中華釜と鍋が結構なスペースを占めており、主と見られる女性マスターがたいそうな腕っぷしで何かを炒めている。が、お店の売りは札幌ラーメンである。

メニュー

早速、味噌バターラーメンを注文する。

見渡せば客層は作業服を着たおっちゃん連中が主で、地域のランチ需要に対応してきた結果として、今のお店のスタイルがあるのだろう。

中電前の『知床』もそうだったが、札幌ラーメンに共通するのか、品が出てくるのが若干(1~2分くらい)ながら遅い。もちろん許容範囲ではあるが。

そんな気持ちを察してか、いいタイミングで味噌バターラーメンの到着となる。

味噌バターラーメン

それにしてもバターの魅力は凄まじい。イベントにおける入場パフォーマンスみたいなもので、一瞬で顧客の心を握りしめる。登場数秒でとろけはじめ、急激に芳香をふりまきはじめるのだから、大して札幌好きというわけでもないのに心が傾くのである。

鼻腔に札幌風味を充満させながらの一口目。ここは札幌定番のブっといちぢれ麺(btCm.)である。口内での存在感は相当に力強いもの。バター風味が味噌を凌駕し、北国の風土と、内側から暖まりそうな熱エネルギー(要はカロリーだろ)が流れ込む。

バターとチャーシュー

味噌は結構辛口で、食感に若干のピリピリが加わるが、麺の存在がデカい為うまく中和できて、あとには急激な体温上昇が残る。チャーシューは硬くてドライな感じだ。味がどっぷりしみ込んだタイプではなく、若干の寂しさを感じるが、スープが辛い分、これくらいが淡白で丁度よいのだろう。

チャーシュー

豚骨の濃厚なコクとはまた別の、北国系の濃さは食欲増進に一役買う。カロリーは貯め込んでこそ厳寒への備えとなるもの。一口にラーメンとは言え、2000kmも離れれば広島とは全く別モノに成り変わるものである。

後半にはスープのピリピリが若干うっとうしくなるが、これは耐性の問題で個人差が大きいだろう。よってスープは半分くらい残したが、これを全部のみ干せば、厳冬の中を駆け抜けるタフネス補強への強力な援護射撃となろう。

札幌ラーメンといえば、塩、味噌、醤油の3本出しが定番だが、当店でも例外ではない。今回は同時に塩ラーメンも注文したわけだが、こちらは実にマイルドでまこと奥ゆかしい。個人的にはこちらの方が好みではあるな。

塩ラーメン

ちなみに札幌ラーメンのルーツは在日の中華人だと言われるが、今の形になったのは戦後の満州引き上げ組によるものらしい。となると基本的に広島や福岡と大元のルーツは同じはずなのだが、そこはやはり風土だろう。かの地の文化や情緒を思い起こさせる品こそ本物であり、当店のものはプロの仕事と断言致すところである。

菊屋というネーミングに関しては風情が皆無で、この点は実におしいところだが、チェーン店の『どさんこ』には無い、昔臭さや『垢抜けていない洗練』は個人店としての『味』だな。女主人は生粋の広島人らしく、どういう経緯で数十年も札幌ラーメンをやっているのかは定かではないが、結果的にはいい『住み分け』として成立しているのだろう。

★8つ。

菊屋 広島


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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 平日の12:10に入店。客は数人で有ったが、その後5分で店内は一杯になり、その後も来店するが席が全部埋まっているのであきらめる人が続出。地元の名店のようです。

    味噌ラーメンのWを注文。チャーシュウも厚いし、まあ普通に食べれました。年寄りにはスープが薄い(塩分が低い)のは良いのですが、普通のラーメン通にはきついでしょう。
    私も今度行った時は、隣の人が食べていてうまそうだった、カツランチを食べたいと思います。

  2. 札幌は札幌だけどこれでいいのか?と言う感じ?少し濃い味噌汁ラーメンて感じかな?

貴殿の声を聞かせてくれ!

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