広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

木鶏製麺所

木鶏製麺所 馬肉ラーメン
広島県広島市 安佐南区大町西3丁目19-7
082-877-7039
11時00分~15時00分
18時00分~2時00分
定休日:月曜

安佐南区大町エリアの旧道沿いに、馬肉のラーメンがあるという。すなわち木鶏製麺所。店名に込められたハートの所在はよく分からんが、ここは問答無用で正面突破を試みる。

店内は狭からず広からずだが、よく見れば変則的なテーブルレイアウトがなかなかの異彩っぷりであり、その中央で店主が一人で切り盛りしているというタフな舞台であるな。

注目のメニューは馬肉ラーメンと相場が決まっているわけだが、ふと目に入った汁なし馬肉担々麺の誘引力が相当に強靭である。数瞬の迷いの時を経て原点回帰。ここは当初の目論見通り、馬肉ラーメンにて正面突破を図ることと相成った。

木鶏製麺所 メニュー

ここで汁なし担々麺についてもう少し語らなければなるまい。昨今の『汁なし~』人気で、専門店だけでなく一般のラーメン屋でも当たり前のように『汁なし~』が提供されるようになった。特にミッションがない場合はそちらを選んでも良かろうが、ラーメン主体のお店における『汁なし~』は本気度が低めな場合が少なくない。もちろん中には逸品もあるわけだが、玉か石かを見極めるポイントの一つがテーブルにある薬味の類である。ここに『汁なし~』を見据えたチューニングが施されていれば、ある程度の取り組みがなされていると判断できる。とは言えスペースの都合上、専門店のようなフルセットは難しい。この限られた状態でお店が何を置いてくるか。そこに試行錯誤の跡が見いだせたならば宝が眠っている可能性は高い。

などと逡巡していれば来たではないか。『馬肉ラーメン』。風貌はおとなし目であるが、うかつに近づいたとたん暴れ馬に豹変の可能性も否定できない。ここは全神経集中型で最初の一口に挑む。

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…うむ。まあ普通の滑り出しであるな。麺はツルシコで存在感が高い一方で、スープから湧き上がってくる香り、豚骨由来の臭みはない。鶏ガラ系醤油ラーメンを半歩くらい肉食系に寄せた立ち位置か。聞けば豚骨ではなく馬骨を使用しているそうで、そんなモノをどこから仕入れてくるのかは定かではないが、まさに『どこの馬の骨』が結果として美味いラーメンとして昇華する筋書きが目の前で試みられているのである。

馬骨といえば、類似例として牛骨を使った極屋(西平塚)が思い出される。牛骨の特徴としてほんのり甘くてくどくないサッパリさがあるという。牛馬で種こそ異なれど、馬骨も同じ延長線上にあるようだ。

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臭みのないスープはどこか物足りなさがあるが、よく味わえばスープ自体は決して貧弱ではない。そこそこの厚みがあってアッサリ系っぽいが実は濃厚スレスレみたいな騙し絵的トリックこそ技巧。背脂による質量補填がきいているのだろう。それでも豚的なギラツキが少ないのは馬骨・馬肉の脂肪分の濃淡によるモノか。馬と豚の生き様の違いは骨にまで出るのであろうか?

馬肉

その流れでチャーシューではなく馬肉へ到達。馬刺しは喰らう機会こそあれ、ラーメン+馬肉という展開は異色である。非日常における出会いは愛へと成就しやすいと言うが、今回に限っては平凡であった。まあ普通の肉であり、牛肉ほどの旨味はなく、あっさりとした中のスジっぽさがどこかローカルさを醸し、いわばサブキャラのような立ち位置。そもそも論になるが、食用に改良されてきた豚や肉牛と、どこかの馬を同じテーブルで批評するのはアンフェアというものである。

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その後はクライマックスもなく、かといって粗悪な要素も皆無。なにげにテーブルにあるゴマを一挙投入。ここで香ばしさが花開き小さなアクセント。テーブルの自家製キムチで刺激を加味。その勢いで博多ばりの辛味噌を入れ込めばさらなる加速。調子に乗って柚子胡椒まで落とし込めば、もはやファンタジーで味覚は細部を見失う。結果、創作系ラーメンと同じような土俵となり、ギラギラしていない分、数多アクセントが適度に光るという幸せの小径。最終的にはまずまずの満足で、足早に店を後にすることとなった。

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総論として、馬肉というインパクトに対して、実情はおとなし目ながらもしっかり作り込まれた第三極といったところか。醤油豚骨が幅をきかせているからこそ存在意義があるようにも思え、市場が成熟しているからこそ登場した新種とも評せよう。

古来より馬肉を喰らうと男の性がいきり勃つと言う。見ればお店のすぐ裏手にこの界隈では珍しい若ぶりな『飲み屋さん』があるではないか。夜間であれば需要と供給のマッチングが見事成立しそうな予感であった。

星7.5

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 所用あり、近辺を車で通ることになったので、それならばと突貫してみました。初訪問。
    場所がよく分からないので、ナビで検索しようとしたところ…「木鶏」って な ん て 読 む の ? という無知丸出しの事情発覚により、やむを得ず自宅に引き返すというバカトッピングてんこ盛り。素で恥ずかしい…
    ああ、「もっけい」て読むんですね。ベンキョーになりました。一般生活では役に立たないと思います。←精一杯の強がり。

    早い時間の所要ゆえ、11:30には訪問できました。
    店内は…ああ、うどんのちから本店のような、ど真ん中の厨房をカウンターで囲んでるタイプです。大変清潔。お冷やもポットで出されてて、しかも冷茶なのが嬉しい。
    早い時間ゆえ、先客はマダムお一人。ところでマダム、あなたの軽が店の前に路駐してるから店が見つけにくかったんですよ。(泣)

    何はともあれ注文。ここは全うに「馬肉ラーメン」700円+「満腹セットA」(ご飯、ミニ餃子、ミニ唐揚げ)+300円で。※単に「ラーメン」てのもあって、同じ馬骨スープで馬肉が乗ってるか乗ってないかの違い…かと。
    お若い店主がテキパキと作ってくれてる様を見られるのは嬉しいですね。

    まずはラーメンがサクサクッと登場。
    スープをすすってみる。ズズズ…あれ?オイシイじゃん?
    薄いか、といわれると、そんなことは無いです。これが馬骨の風味か。牛骨なら「極屋」でいただいてる超弩級の濃さと分かりますが、少なくともこのスープは肉系旨みとモヤシから?出る繊細出汁のコラボレーション。十分飲むに値します。
    そう。もやし。細もやしをこんもり盛った構成に軍配です。いい。合う。つーか、メンマも細い。ネギも細い(これは普通か?)。麺も細いので、食感がザクザクと私好みだったりムッフーッ!
    そして馬肉。思ったより噛み応えしっかり。馬肉っつったら馬刺しくらいしか記憶に無いですが、これはどっか特定部位の甘煮とでも言うのでしょうか?細かい肉がスープと混ざって、うん、旨いと思う。

    餃子。
    変わってますわ~。薄くて小さい皮に、めいっぱい具材が詰め込まれてる。風味も意外だったッス。あんはどんなのなんだろ?

    唐揚げ。
    つーより油淋鶏か?タレに漬かってるのでサクサクではないです。味は良し。

    総じて満足の一杯でした。ごちそうさまでした。
    他、呉冷麺もやられてるようです。しかも変わり種。「トマト」と「アボカド」ですって。うん、初訪問じゃなかったら行ってたわ。(笑)

    あと、初見殺しの駐車場はカンベンしてください。3台分用意していただいてるのは大変ありがたいのですが…
    お車で来訪の際は、まず店頭の看板で駐車場位置をご確認ください。

  2. 二年前位?
    ポルチーニ茸香る味噌ラーメンが滅茶苦茶旨かった
    馬肉ラーメンはガツンとした味を好む人向きでは無い

    店主がとても丁寧に作っていたのが印象的。

  3. 牛骨っぽいほんのり甘めな臭味のない、おいしいラーメンでした。こってりパンチの効いたラーメンをお好みの方には合わないかもしれません。
    汁なし担々麺はメニューから消えてました。

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