広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

山藤花

さんとうか
広島県三次市南畑敷町318−1
11:00〜
定休日:水曜
0824-63-2233

三次の市街地のちょっと裏の方を流しておれば、ふと見落としそうな佇まいで店を構えているではないか。すなわち『さんとうか(山藤花)』。海外展開している『ラーメン山頭火』とは別物であるようだ。一般的には種田山頭火が語源だと判断して間違いなかろうが、私などは『とうかさん』を業界かぶれっぽく発音したものではないかと疑ってやまないのである。

さて、店に押し込めば特に変わった点もなく、スムーズにメニュー表を一瞥するに至る。ここは本筋が魚介経由の醤油ラーメンであるようだが、ふと目にとまった『鶏塩ラーメン(850円)』こそ閃光。そのまま秒速オーダーに至ったのである。

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それにしても三次はラーメン屋が少ない。人口比で見ても少なすぎる。であれば顧客独占の快楽で千客万来が現実となりそうなものであるが、店内を見る限りひっそり閑。これは一体どうしたことか?三次の風土にはラーメンが合わないのであろうか?それともワインが甘すぎて皆の味覚が欧風化してしまったのであろうか?

そんな不思議の森においても、定刻どおりそれはやってきた。鶏塩ラーメン。

鳥塩ラーメン

これは山並であるな。しいたけ盛が力強く、しかも野菜の量も相当なものである。早速飛び込ませていただくとしよう。

と、一発目でいきなり小電流が走る。塩をグイッと効かせたパンチがあり、なんとなく想像していたマイルドで白湯みたいな平和路線とは大きく異なる。しかも一見頼りなさそうな麺に、 見た目からは想像もできないようなしっかりとしたカドがあり、存在そのものが強固である。これは一種の竹中直人であり、類語表現するのであれば『藤吉郎(木下)』。

このパンチャーなスープと麺の『黄金比』だけですでに序盤の制圧は終了であり、となるとここのオヤジは一体何者か?という事になる。厨房を軽くのぞけば、ここも立派な中華鍋が常時使用のポジションで待機してあり、メニューにもあるように広東料理などの大陸ロマンを受け継ぐ流れであるようだ。

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そうこうするうちに体温は上昇を始め灼熱が目前となる。しかも見ればいかつい椎茸がゴシゴシ煽ってくるわけだが、これとてスープの中においては脇役であり、言うなれば『犬千代』。そしてどういうわけかハクサイの物量が体感的に麺を凌駕し始め、この時点においてようやく気づくのである。すなわちこれは八宝菜であるな。

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スープなどはシャンタンそのものであり、塩分の中から狙撃してくるスパイシーな刺激もモロに八宝菜ラーメン。風味の中核は塩ではなくコショウ及びオヤジ秘伝の中華スパイスなのであろう。

鶏塩というからには鶏に注目すべきであったが、この展開の中で鶏の存在はかなり薄く、そこに輝きを見出すまでには至っていない。

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こういう流れで行くと、やはり後半は飽きてくるわけで、野菜類が豊富な展開を見せるも、麺が主役の座から遠ざかっていくのに合わせて体温も平熱へと舞い戻る。スープはうまくて飲み干したい気分だが、実際にはからくて飲み干せないし、医学的にも許されるものではなかろう。

総論として、ものとして上等なのは間違いあるまい。がストイックに中華であり過ぎるために全体図として面白みを欠く。当店の本来の主力メニューである醤油ラーメンはたいそうな逸品であろうと予想されるから、やはり初回は冒険をしてはならないという教訓だけが残されるのであった。

星7.5

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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