広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

大黒ラーメン

大黒ラーメン
広島県山県郡安芸太田町大字上殿
0826-29-0323
11:00~19:00
定休日:水曜だが実質不定休

ラーメン屋のほとんどない山間部、安芸太田町におてい守備範囲半径50kmくらいを担う界隈の主、大黒ラーメン。定休日とか営業時間の概念が広島市街地とは異なる為、門前払いを喰らって泣く泣く帰路に着いたラーメン好きも多いという。そんな僻地の問題店に、このたび運よく入店できた導きを感謝したい。

店に一歩入り込めば、この狭さは山小屋であり、同時に屋台。しかも大型の大黒様の顔面が鎮座しているから、商売繁盛への気合は並ではない(はずだ)。メニューは『醤油とんこつ』と『塩とんこつ』が主軸で、平素ならばデフォルトの前者を選ぶところだが、ここはわざわざ森林セラピーのメッカ。ありそうであまり出会えない『塩とんこつ』にて搦め手からの攻城を試みた次第である。

森林セラピーの認定は東京のNPOが勝手に定めるもので、素性がよく分からないモンドセレクション的な香りも漂うもの。中国地方では安芸太田町が唯一獲得した栄誉である一方、多分吉和とか所山とか、いや、県内の多くの山間部でも該当するエリアは多々あるのが実情だろう。が、当町は森林セラピーの認定を惜しげもなくアピールし、メディアを巻き込みながら観光資源として活かそうと異例の行動力を見せる。同時に若い世代の定住策をぶち上げて、可部線廃線の絶望からリベンジをはかる過疎地の星である。

そんな『星』における唯一のラーメンこそ当地の宝。計測6.36.4にて堂々とお目見えする運びとなった。

塩とんこつ

風貌に異彩は無いながらも、器が山っぽくていい。ここは無駄口不要で頂くしかあるまい。

1発目、パンチは弱し。様子見のスローな立ち上がりで、まずはよく噛んで風味を探るのがド素人のたしなみ。麺はなんとなくシマらない感があるが、普通に食べられるもの。スープは『塩とんこつ』のアイデンティティーに欠けるが、しょうゆじゃないから香ってこないのだろうか?塩ならばもう少しソリッドにグイグイ攻め登ってもいいのだが、案外控えめな芸風で、これは馬鹿になりきれない山人の気質によるものか?

スープなど

そういえば、この麺とスープの質感は、安佐北奥地の『喜味善』とかなり近いもの。と言うかあの店以外に共通するお店が思い浮かばない。これは神楽のように界隈だけが持つ独自の表現手法か、それとも単に仕入れの業者が同じだけか。ロマンがあるのは前者だが、現実的には後者である場合が多い。

チャーシュー

チャーシューは案外王道で、この中にあっては優等生の部類。バランス的にも中道で、左右どちらにもぶれない安定感こそ良識。若干ぱさついた食感は、いい意味で古臭くて高感度は高め。

全体的に90年代っぽいというか、今ほどラーメンが洗練される前の感じがあり、となるとこれは絶対に胡椒が合うはずだ。

・・と、見れば手元には業務用の缶がそのまま置いてあるから、これを気前良くバシバシ振りかけるしかない。

思えば400年前には、胡椒の一粒は黄金の一粒だったのである。時代が変われば私のようなド素人ですら、ポルトガル国王並みに香辛料を使い放題の贅沢。で、予想どおり、このスープは胡椒で化けるわ。これは垢抜けない田舎娘が、あれよと言う間に銀座でナンバーワンホステスに上り詰める様と同じ。いや、実際にはそこまで一流でもないが、まぁそれなりに美味い品に昇華したから、結果往来でそっと箸を置く。

ネギなど

総論として、品質はそんなに高くないが、山の中で空気は美味いし、水も美味い。価格も安いし、気持ちが大らかな状態での食であるから、相対的に美味いと思える。冒頭にも触れたように、界隈にラーメン店が皆無だから、ここは最後の砦であり、地域貢献度の高さは計り知れない。

土日などは老若男女が入り乱れると言うし、外貨獲得の前線基地としてもいい線をイッてそうだ。

濃霧や豪雪に負けず、今後も巨顔の大黒で観光客のド肝を抜き続けて欲しい。

星5つ。

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 醤油豚骨をいただきました。味がしっかりしていて、でも、塩気は濃くなく丁度良い塩梅で、スープを全部飲み干しました。麺の固さも程よく、普通より少し固い細麺でした。女の店主さんの笑顔とお人柄もとても良かったです。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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