広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

唐々亭 新天地店

唐々亭
広島県広島市中区新天地1−14
082-241-4333
月~金 11:30~03:30
土・日・祝 11:30~03:30
定休日 第3火曜日

数ある広島つけ麺屋の中で、『辛路』と並んで最も辛そうな響きを持つ『唐々亭』。実際には字が違うわけだが、深層心理はいとも簡単にだまされてしまう。これは山口の『西京高校』と同様の洗脳理論で、潜在的アドバンテージは相当高い。

新天地公園からすぐの立地で、夜の街とは無縁の一般歩行者も獲得できる一等のポジションだが、店内のテンションはかなり低いほうだろう。新天地公園と言えば名前と実情が最も乖離した広島のダークスポットで、90年代末の頃の無法地帯ぶりが地層にまで染みこんでいそうな、頽廃的風格が今尚健在である。そんな空気をわずかに継承した当店はある意味本当の広島名物と言えるかもしれない。

メニュー

メニューはトッピングが豊富で、かつ主力のつけ麺以外に汁なし担々麺の展開もあり、押さえるところは着実に押さえる老獪な布陣。が、ここは最もオーソドックスな『チャーシュー盛り』で挑む。

それにしてもノーマルバージョンから『盛り』の肩書きが付くのは上手いもので、これは何を注文しても将軍が出てくる『徳川』の手法。バブルの頃を現役で駆け抜けた御仁からすれば物足りないだろうが、長上なカタカナの入らないネーミングこそ品性の最後の砦である。

つけ麺チャーシュー盛

つけ麺屋はどこも提供時間が長めだが、パチパチ湯切りの音がするので精神的負担は少ない。よってここでも概ね予定通り、計測6.15.1、『つけ麺チャーシュー盛り』の登場と相成った。

見れば一目瞭然だが、この風貌は他店とは明らかに一線を画す。どちらかと言うと見てくれは悪い。麺に振られた赤い粉など前時代的でサプライズの一歩手前の演出。あえて今風に脚色するとすればキーワードはコチニール色素だ。

しかも写真だと麺が妙にツヤツヤ粋がって往年の『スパゲッティ』。そしてそのC級っぽさがカウンターの色と相乗して美観を乱すから展開は波乱含みと言える。それでも『つけダレ』は良識派の風貌で、目の前の品が『つけ麺』であることを証明してくれるから、これは雑念が増幅する前に箸をつけるしかない。

つけダレ

口にすれば、つけダレとのファーストコンタクトは秀逸。深度・濃度ともにまこと冴え渡るスウィートスポットであるな。最初に香るほのかな魚介の風味は、辛さ一辺倒で力押ししてくるお店ではなかなか出会えないもの。衝撃度は少ないが品質の高さが喜ばしい限りである。

赤酒や昆布による甘みが印象的な名店『流行屋』とは対照的に、こちらは穏やかな酸味が麺を引き立たせる左派。それでも塩分にたよらないボディの肉付けはなかなかのもので、辛いだけで実は中身がスカスカという中獄共産党的な張りぼて構造とは明らかに異なる。

麺

麺はウェットで艶やかな夜の街の系譜。弾力があって一見やわっぽいが、なかなか腰のある色女。先述のようにタレによって上手い具合に引き立てられているから、優良演出によって発光する舞台女優、もしくは篠山紀信に剥かれたグラビアアイドルと評するべきか。やはり本当の『良さ』は喰ってみんと分からんな。

チャーシュー

チャーシューにおいても、あっさりが主流の風潮において、あえて豚臭さを残した野暮ったい感じが尖っていてよろしい。しかもタレがそんなに辛くないから味覚が繊細なまま温存。肉や野菜の細部まで味わう余裕が後半まで持続可能となる。

白ネギ

白ネギなど本来そんなに味わって喰らうもんでもないが、タレが美味いからじっくりと絡ませて、準主役のバックダンサーくらいまでは持ち上げる事もできそうだ。トッピングで付けたゆで卵もタレに絡ませればビッグスリーに豹変で、ここは地味ながらも華やかなビッグナイトを髣髴とさせる喜びの宴。

付けダレまで美味しく味わいながら飲み干す、まこと後味のよい食であった。

これで店内や景色が良好ならもっと美味く感じる事は必至だが、立地的にそれはのぞむべくもないだろう。まぁメインステージは夜だし、観光客向けにもいい仕事をしているのではなかろうか。売り方や魅せ方としては『ばくだん屋』に大きく差をつけられている感があるが、品としては最も皆に愛されそうな逸品であった。

★8つ

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 55 , 得点平均: 6.45
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ご意見番の声を聞け!

  1. なぜ、つけ麺屋で汁なし担々麺をイッてしまったんだろう…

    流川界隈でのランチとなり、お口はつけ麺系の気分で、狙ってた「広島一漢」に12:20入店…したところ、満席&「すいません、もう終わりました」げー!この時間で売り切れげー!
    他の店でもよくある。最近この手の入店不可が多い。相対的に昼食人口が増えてるのかしら。(謎)

    で、“ここまで来たなら”精神で、ここ「唐々亭」へ突貫。もちろんつけ麺いただくつもりで。久しぶりだなぁ。
    到着。
    入店。
    座る。
    (…You意外性イッちゃいなよ?)←悪魔のささやき。
    「すいません、 汁 な し 担 々 麺 ください」
    あれ?

    自分でもよく分からない気の迷いが発生しましたよ。まぁ注文しちまったからにはしょうが無い。こちらでは初めての汁なし担々麺、いただきましょう。
    「辛さはどうします?」あー、汁なしでも選べるんですね。様子見もかねて5辛で。
    「無料トッピングは?」お、ランチタイムサービスも同じですか。んじゃ玉子ください。
    待つこと3分。テキパキとした手順で淡々とブツ到着。んぉ?見たことのない風貌だなこりゃ。タレが赤いのかな?まるでミートスパだわ。
    何はともあれいただきましょう。では。混ぜて混ぜて混ぜて混ぜて…ズズズッ!

    押忍。ギブアップ。(泣)

    何だこりゃ。ええと、なんて言うか、あの…何だこりゃ。(2回目)
    食べ慣れた汁なしを思いながら食うと、違和感で愕然とする。そりゃ店によって特色は色々あるだろうけど、コイツはフォーマットからちょっと外れすぎてる気がする。
    辛味はマイルド。つけ麺と同じ。10辛でもたいしたことなさそう。それより何よりしびれですよ。ほぼ、もしくは全く「入ってない」。後追い用に山椒の瓶を置かれたのはそういうことか。
    それを入れてもニントモカントモ。他に味変用の卓上調味料は酢しかないんですが、それ入れて、少しはまともになった気もするけど…気休め、か。はぁ…
    「辛味が無く」「刺激も無く」「油をまとった茹で麺を」食ってる感覚。え?何食ってンだオレぁ?はっはっは、一口で飽きた。あ~…
    後は作業で胃に放り込むのみ。けっこうな苦行になっちまったなぁ。

    私の口には合いませんでした。ごめんなさい。
    こちらではつけ麺一択で邁進いたします。平に。平に。

  2. 逆に、ここより不味くて
    ここよりバイト感覚でやってる店教えてくれ、頼む教えてくれ!

  3. たまに流川で飲み明かした時に帰り道方向なので立ち寄る店。

    毎回酔っぱらっているので印象に残っていませんでしたが、
    昨日は某大会が近くであったので昼に行きました。
    こんなに店は狭かったっけ???

    取り敢えず「定番1.5玉の辛さ20で。」
    10辛以上は+1辛で+¥10か・・・なるほど。

    見た目はへんてこですが、なかなか良いですね。
    辛さ20でもマイルドな辛さなので平気でした。
    30でも良いのかも。
    麺は妙に艶っぽく、水切りが悪いのかとも思いましたがそうでもない。
    つるつる食べやすいと思います。

    汁無しもあったので機会があれば食べてみようかな?
    どちらかというと「つけ麺派」なので食べる事はないか・・・
    汁無しといえば新天地公園の東側にある「おどる担々麺」が美味いと思います(笑)
    そこは「汁あり」が結構空き。

  4. 人の好みはいろいろあれど、評価がこんなに低いとは…意外だなぁ。

    きらびやかな誘蛾灯のごとくはびこる飲み屋街。しかしこのご時世、すっかり中央通り(通称「三途の川」)を渡ることもなくなりました。
    そんな世でも会社の飲み会はあるわけで。そうなると、社内暴徒がエンジョイフィーバーすることもあるわけで。
    まぁその暴徒ってのは私なんですが、久々の流川突貫が冷気に当たったとたんに冷静になって「やっぱ帰ろう…」ってなって、でも寒かったのですぐそこにあったここに初入店した次第です。その場で食わずに持ち帰りです。10辛を3人前注文しました。
    ええ、ベロベロだったので、当時の自分の行動原理が理解できません…。

    帰宅し、改めて見ると…
    つけ汁は真っ赤。麺にも一味唐辛子。そもそも10辛っしょ?辛いの(好きだけど)苦手なオレが食ったら、汗の脱水症状で天に召されるんじゃない?とか。いろいろ。
    しかしもう買っちゃってるし。ええい!ままよ!もうどうにでもなぁれ♪実食!

    ズズズッ…
    っ く っ そ 旨 っ !

    つけ汁のお出汁が!お出汁が!これたまらんじゃないですか!ガチ旨ですわ!
    10辛のはずなのに、何このマイルドさ!ズルズル進みますよ!麺の食感と他の野菜なんかの具材、そして絶品のつけ汁が一気に口に流れ込んできて、しかもほどよい辛さ以上の旨みが膨らんで幸せですよ!こりゃいいや!

    しかし辛味をほとんど感じないなぁ。店員のニーチャン、辛味入れ忘れたんじゃね?
    私の口がおかしいことも考えられたので、私以上に辛いもの耐性が低い相方にも食わせてみました。
    「 っ く っ そ 旨 っ ! 」
    とのことだったので、Not辛味ジャンキーの方々におかれましては10辛がほどよい辛さなのではないかと判断させていただきます。

    あまりの旨さにつけ汁まで完飲。ふぅ、ごちそうさまでした。苦手な私がここまでスムーズに箸を進められるとは…。いいですよ、これ、マジで。
    でも、10辛、これで10倍なのよねぇ…辛みを少なめにされた?…いや、その可能性はないですね。うん…。
    …安心してください、汗でズブ濡れですよ。(泣)

    1. 10辛…基本料金の範疇での上限。ほどよい辛さ。
      30辛…11辛以上は1辛×10円の追加料金。このあたりでピシッと来るようになる。
      50辛…かなりの痛み。とろみも増し増し。でもまだおいしく感じられる不思議。
      70辛…51辛以上は「辛みの質が変わる」(店員談)とのこと。唐辛子が変わるということか?ゆるめのジャムくらいの粘りけ。箸先のひとすくいで、それまでにない刺激がトールハンマー。注文を完璧に後悔。orz

      以上、参考になれば幸いです。(汗噴出で脱水症状に陥りながら)

    2. なぜかこれまでは持ち帰りオンリーだったけど、初めて現地でいただきました。
      麺ゆではやっぱ「プロに任せて湯切り直後」に限りますね。旨さが違う。ただでさえスベスベ麺がまースコスコ飲み込まれていきますわ~。
      基本料金範疇の辛みMAXである「10辛」でも十分においしいですし、その気になればさらに深い辛みへも突貫可能ですし。
      1.5玉瞬殺。相方の分にまで手を出す始末。…反省。

      あ、辛さマニアの方に朗報。現地で食う分には「平日の11:30~14:30&18:00~20:00に限り」特典があるとのこと。
      ・ゆで卵
      ・野菜大盛り
      ・辛さ50倍まで
      から1つを無料で選べるそうです。ありがたや~。

      え?私?当然「ゆで卵」でございます。←辛み弱者。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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