広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

周月

周月のつけダレ
広島県広島市中区国泰寺町2-4-12
082-236-7547
11:00~22:00
定休日 日曜日

立派なアーケード&さびれくさった哀愁が栄華盛衰の情緒をかもす『鷹野橋商店街』の向かい、鷹野橋病院のすぐわきにひっそりと店を構える。人や車の往来は多そうだが、どういうわけか死角となり、かなり存在に気づきにくい。つい先日もこの店を攻略しに来たのが間違えて隣の『勝ちゃん』に入ってしまったわけで、まぁそれくらい客を逃しやすいという魔の物件だ。

とは言え、看板やのれん、その他店構えなど立派な部類で、製麺機がチラリと見えるものだから店に気がついたら入らずにはいられない。

お品書き

さて、入店と同時に券売機に迎撃され、誘われるように看板メニューの『つけそば』を購入。そのままの流れで店主(?)にオーダーを通す。主力メニューは『つけそば』と『油そば』だが、詳細はよく分からない。ただ『油そば』というキーワードが妙になまめかしく、ネーミングとしてはかなりの突破力がある。

能書き

で、見れば厨房内に巨大な解説書のような板が飾ってあり、理念というか生い立ちのようなものが記されている。なんでも安佐南区の『周一』に感動した事が開店のきっかけらしく、『周一』の大元である愛媛の『周平』で修行したのだとか。それらについてはよく分からんが、おいしいものを追求すると無添加にたどり着いたという事らしい。魚介系のお店でわりと聞く話だが、複数のプロが同じ事を言っているのだからそうなのだろう。

周月のつけダレ

そうこうするうちに『つけそば』の登場。計測 6:26:2。わりと待たされたが、『生い立ち』を読んでいた為、そんなに退屈せずに済んだ。こういう心配りと言うか気を紛らわせる小技は、双方にとって良い結果をもたらす。小さな事だがいわゆるホスピタリティである。

自家製麺

見た目は恐ろしく地味な『つけそば』の、まずは麺だけを単品で味わう。

これは凄い・・。いい意味でパツパツしており、しかし強情な弾力がとてもみずみずしい。ほのかに小麦粉の風味が香るが感触としてはプレーンである。とにかく食感だけがプリップリとズバ抜けているな。この点は隣の『勝ちゃん』も通ずるところがあったが、両店にプリプリ協定でも存在するのだろうか?

自家製麺

さて、『つけそば』なのでタレに漬けるが、このタレがまた逸品である。強めに香る魚介系だが、お酢の酸味で臭みが相殺されるせいか魚介系ラーメンなどのスープとはだいぶ印象が異なる。まぁジャンルが違うので当たり前なのだが、これでラーメン作っても相当美味いだろう。

つけダレ

上質麺との相性は上々であり、熱々のタレを麺でクールダウンさせながら喰らうプロセスは至福そのものである。当初はネギで気づかなかったが、タレには小さなウロコがたくさん混じっており、なかなかリアルな魚介根性が野生的サバイバルのハートに火をつける。いりこダシ味噌汁などに見られるキラキラと同類のようで、解説を見れば確かにそんな事が書いてある。いりこ主力のラーメンは尾道で喰らった『味龍ラーメン』があるが、あちらでも感心したように小魚の風味はなかなか強引に味覚嗅覚を犯してくる。ある意味露骨な味加減が、ド素人にも分かりやすい良品の根底を固めているという事か。

タレとねぎ

タレにはチャーシューの代わりに炙ったマグロ(ブリ??)が入っているが、このタレの中にあっては王者も脇役でしかない。ちょっとした香ばしさを残して、麺の引き立て役としてすぐに退場。が、よく見れば、本物のチャーシューもしっかり入れられており、これは店側の配慮に感謝したい。マグロとチャーシュー、そしてこの麺とタレはちょっとした贅沢タイムであり、まさか鷹野橋でこの快楽を堪能できるとは想定外。ちなみに魚介ダレの中にあって、チャーシューは海の仲間へと帰化。なかなか珍しいコンビネーションで私を喜ばせるのであった。

食が進むも一向に飽きが来ない。あっという間に麺が無くなり、終了となりかけるのだが・・。解説を見れば、ここは『スープ割り』というサービスがあり、蕎麦湯よろしく、出汁を熱々で提供してくれる。これを残ったタレに混ぜてスープとして頂くわけだ。

スープ割り

結果としてこれは大変よかった。どうしても単調となりがちなつけ麺(と言うかつけそば)において、一つのイベントの存在が絶妙なシメとなり、心にもけじめがついて気持ちよく店を後にできるのであった。接客が優れているとかそういうのではないが、随所にサービス精神を感じる優秀なお店であった。

ちなみに麺は同じ値段で倍くらいまで増量できるようで、客からすればこれは相当においしい。原価は上がって苦しいだろうに、よほど麺に自信があるんだろう。こういうのは明確でええわ。隣の『勝ちゃん』がこの店から麺を仕入れよったら話としてはさらにおもしろい。

こんな界隈にひっそりと佇むにはあまりにももったいない優良店舗であった。

★9こ。

周月外観


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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 94 , 得点平均: 6.02
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ご意見番の声を聞け!

  1. ネットでは好みの分かれると聞き、興味があり行ってまいりました。
    つけそばの食券を買い、オーダー時に量の指定をするスタイルです
    お店の人が熱盛りにしますか?と聞いてきましたので熱盛りでお願いしました。
    タレが最初出てきて、しばらくすると麺が来ました。
    麺はもちプリで美味い!タレをつけて食べてみますと強烈な魚臭と酸味が・・
    う~ん残念ながら私には合わないようです。魚臭がきつすぎて
    辛味噌や油そばもありますので次回はそちらに挑戦しようと思います。

  2. 年末と近所という事で食べ収めにつけ麺を。
    開店当時から来てはいるが、さらにチャーシューが小さく(実際は薄く)なりやがった。
    これを大盛り以上食おうって奴は、途中で飽きてしまうんじゃないかと思える程ペラペラになった細切りのそれを麺と一緒に啜る。
    当然の様に風味程度にしかチャーシューの味が入ってこない(それでも肉ではあったが)。
    まぁ麺の歯ごたえが珍しく、忘れた頃に行きたくなってしまう自分も自分だ。

  3. 油そば美味しいですよ。
    途中で生卵入れて、醤油とお酢と七味を追加しながら、自分好みに味付けできるのがいいです。
    私は辛味噌つけそばか油そばしか頼まないです。

    1. 情報ありがとうございます。

      やはり見た目通り「油そば」は美味しいのですね。

      「つけそば」とは麺が少し違っていた様にも見えましたが、一緒だったのでしょうか?

      永○麺の「あぶら麺」とは違った美味しさなんでしょうね。

      好みに味付けも魅力ですね。

      「辛味噌つけそば」も食べてみたいですが、ノーマルのラーメンも一度は食べてみようと思います。

  4. 本日「つけそば・特盛り500gあつもり」をいただきました。

    「つけダレ」は良くも悪くもいりこの風味が強いのと酸味が強かったです。

    これは好みの問題なので賛否両論かと。

    個人的には好きでした。

    また麺は食べ応え十分。

    さすがに特盛り500gは多かったので次回は中盛り300gにしようかと。

    平生店にも行ってみたいですね。

    最後に・・・隣の席の「油そば」が超気になりました(笑)

  5. 「つけそば」を食べた。
    周平や周一で修業して辿り着いたという味に興味があった。

    今回は「あつもり」という温かい麺を注文した。出てきたのは、湯気の立つ麺とスープ。
    スープは魚介系で、酸味に少しクセがある。周一のスープと非常によく似ている。
    2店の違いは酸味の強弱。周平の方がお酢系の酸味が強い。どちらが美味いかは好みの問題だろう。

    魚介やお酢系が好きなら、クセになる店。

  6. 「辛味噌つけそば」なるものを食べた。 
    これは周一にはないメニューであり、周月のオリジナルか。

    特盛を頼むと、麺がどっぷりと盛られて出てくる。普通のラーメンの3~4倍量だ。
    つけダレは、確かに辛味噌の効いたものである。だが、辛すぎずバランス重視。
    つけ麺として美味しいものであった。

    麺が冷たいので、スープまで段々と冷たくなって来る。夏場はそれでも良いが、冬の今は少しキツイ。
    周一では「あつもり」という温かい麺のオーダーができるのだが、周月でもできるのだろうか。
    次は、デフォルトのつけ麺で「あつもり」を注文してみたい。

  7. 鷹野橋にこんな店が!
    「周一」には結構行くから、この店に行くのも楽しみだ。

  8. 山口県平生町にある同名の系列(?)店によく行きます。
    ここの麺は満腹になっても不思議と食えます
    最初はクセが強くて、どちらかといえば苦手な気がしましたが、二度目に食べてからは病みつきに…
    一度食べて「ダメだ」と思っても、もう一度チャレンジすることをお勧めします

  9. 昼飯を食べ過ごし、遅めのランチということで、以前から気になってた当店に飛び込んだ。
    時間的にお客が居ないことには察しがついていたが、入店後、続々と来店客がお目見え。
    店の人気が伺えた。
    つけそばを注文した。
    噂通りの、どっしりとした麺が登場してきた。
    太麺好きの自分には堪らないくらいの風貌で、噛み応えや喉越しが、とにかく最高だった。
    対し、ツケだれは、魚介の風味が良好で、あっさりと頂ける。
    ただ、主張し過ぎた酸味が啜り難さを際立たせ、クセが強い仕上がりとなっており、若干好みを分けてしまうだろうか。
    他のメニューも大変興味深く、また参上したいお店。

  10. 「周月らーめん」が好きでよく行ってましたが、
    店内が狭くなってたまに行列ができるようになったので行かなくなりました。

    「炙りちゃーしゅーめん」がなぜ調整中になったのかは謎。
    年単位で調整中なんだからメニューから消せばいいのに。

  11. つけそばも美味しいですが
    油そばも美味しいです。

    最初はその名の通り脂っこくてきつい印象だったですが
    3度目位から美味しく頂けました。

    好きな店の一つです。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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