広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

上海

上海 中華そば
広島県広島市南区松原町10-29
082-264-6815
11:30~23:00
不定休

上海である。かの『上海総本店』との関係については一切分からない。
このあたりは戦後焦土における闇市の中枢であるし、近いうちに超高層ビルが建つ予定の再開発エリアと並び、昭和最後の砦と言っていい。現在のラーメンのルーツとしては満州引き上げ組みの系譜もあれば、在日中華人による中華料理店の流れ、またそれらの模倣という始まりもあるという。

闇市当時から『上海』という屋台は存在したというが、それが当店と関係あるのかどうかはド素人には知るすべもない。
ここは在野の『事情通』による英知をご教示願いたいところである。

 

さて、店内は奥深いカウンター設定で、途中で90度に折れる野戦塹壕形式だ。メニューは上の方にちらっと見えるが、どう考えても『中華そば』しかありえんだろう。価格もきっと550円だ。注文するも、返事がほとんど無かったが、動きが明らかに変わったので安心して待機する。

 

・・で。

このテの店はだいたい3分弱で品が到着するのが黄金パターンなのだが、約束の時間を過ぎても届かない。これはやはりオーダーが届いていなかったか・・。いや、ここで待ちきれずに確認・催促するのは男の品性において許される事ではない。来ることを信じてやまないから、メロスの登場が華々しいのである。

 

そこからさらに2分弱・・。5分ギリギリ手前でブツの到着である。やはり信じて待つものであるな。

中華そば

見た目などはもう源流そのもので、今では少数派となったシナチクが堂々と居座る超硬派。しかも深めのどんぶりでスープ7分の風貌は中華だな。大手町の熊本ルーツ『八起』もこのサイズを採用していたが、たったそれだけで雰囲気が一気に冴えるから喰らう方としても嬉しいもの。メロスの到着を祝い、早速頂くとしよう。

チャーシュー

うむ。例に漏れず穏やかだ。どういうわけか若干麺がブヨっており、のびる二歩手前のような危うさがある。が、芯はしっかりしており、これはこういう芸風なのだと理解するべきか。おかげでいい食感があって案外プラス要因として貢献している。スープの印象が薄いが、トータルにおいては美味い部類に入りそうだな。

チャーシューがイケた面構えなのでさっそく手を伸ばすが、これが臭い(いい意味で)!! 上海総本店でもそうだが、こういうじっとりして、にんにくとか醤油の発酵成分みたいなのがダイレクトに伝わってくるやつは戦後そのものの魔であり、本能が目覚めそうで熱い。大酒を浴びた後に喰らえば危うく一線を越えてしまいそうな(いい意味で)、えも言われぬハードパンチ。この落差は凄い。いや、実は少し前からこいつの成分が徐々に染み出していたから、こうなるのは薄々分かっていた。が、やはり来てみると黄門様の予定調和で、まことありがたく清々しいものである。こういうのはチャーシュー麺で是非とも溺れたい。

シナチクなど

さて、シナチクである。別名メンマだが、シナチク(支那竹)の方が呼称に味があっていいだろう。これはオーソドックスなもので、別段触れるところでもないが、麺がブヨっている分、歯ごたえがアクセント。群衆の中にいても目立ついぶし銀の名優クラスである。こいつがあるとあくが強いから方向性が狭まるような気がするが、平和すぎる広島ラーメンの展開においてはちょっとしたフックとして、『あるべくしてある』存在なのだと気づく。

中細の麺

ここで麺に戻るが、 同じ感じでブヨったまま 最後までダレることなく、平和的に停戦へと導く。が、麺がなくなってスープをたしなめば、このスープのあっさり具合は思った以上のもの。ほとんど鶏がらと野菜だけのようなライトウェイトで、今さらながら臭みの無さに思い当たる。そう言えば上海総本店でも、くっさいドロッドロの無間地獄の末に、実は案外クリアーだったという狡猾な思い出がある。

これはやはりチャーシューとシナチク、そして麺でボリュームを稼ぐ間接的圧力交渉の賜物であろうか。やはりあのブヨった感じは狙ったとおりの芸風であったようだ。上海はすなわち魔界都市。西新宿どころではないという事だな。

そういうわけで上海も台湾と並んで独立するのがよろしかろう。

星7つ。

外観

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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