広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

上海総本店

上海総本店の中華そば
広島県広島市中区八丁堀4-14
082-221-0537
10:30~21:00
定休日:日曜・祝日

まだ米軍が街中をうろついていた頃に創業したと言われる、広島の中でも指折りの老舗である。

名前だけ見れば中華料理屋さんだが、抑えきれず店外まで溢れだす強烈な豚骨臭は『古豪』そのもの。いわゆる『広島ラーメン』とはまったく別の系統と言えそうだ。

店内は裸電球が釣り下がり、薄暗い上壁は繁体字っぽい木彫りの文字列で覆われている。『文字改革』前の中国の怪しさが満ち、戦前の『租界』と言われた頃の上海のリメイクのようだ。魔宮の伝説(インディ・ジョーンズ)の前半のワンシーンみたいな、一抹の胡散臭さと豚骨臭とが離合を繰り返し、ある種の『胸騒ぎ』と強烈な『生存本能』が湧き上がる。

入店数秒で、『肉食』と『肉欲』の交わる激情が暴発、私は一匹の漢(おとこ)へと変貌した事を白状しておこう。

店内

メニューを見ると『チャウシュウメン』とあり、いよいよきな臭い流れを感じるが、ここは平静を保ち、ノーマルの『中華そば』にて正面突破を試みる。

メニュー

ふとカウンターを見れば、国籍不明の小柄な大将が活発に動き回っており、『跳躍』と『暗躍』の中間くらいのバランスを保つ。さらに視線を変えれば裸電球がますます租界だし、しかも正体不明の『まっ黒く煮詰まった何か』が重厚な存在感にて避け難い圧力をかけてくる。まぁ冷静に考えれば、これは『おでん』という事になるのだろう。こんな魅力的なおでんは魔宮以外では絶対に出会えまい。

上海総本店のおでん

私の内なる興奮を知ってか知らでか、魔宮の奥から静かに『中華そば』が届けられる。

哦!!鼓舞人心!!(←感激の意)

これはすごい…。三篠の『八戒』でしか出会えないような、もう息が詰まりそうな濃密さに一瞬視界が狭まる。が、見れば器も含め、風貌はなかなかに上品だ。その二面性たるや、狡猾な中華外交を見せ付けられているようで、ド素人にはお手上げである。

中華そば

さっそく箸をつけるが、これは意外にあっさりしていて驚く。いや厳密には『においの割りにあっさりしている』と言った方がいいだろう。麺は加水が多めの中麺で、中華料理屋で注文したラーメンに良く見られるタイプだ。ここは麺も自家製という事らしいので、DNAのレベルで華人の系譜かもしれんな。

麺

それにしても、呼吸とともに体の奥底に吸い込まれていく芳香の凄まじいこと。薬物並みの浸透力で、味覚と嗅覚以外も支配されそうで恐ろしい。そんな中、チャウシューは平凡で、味もスライスも薄いし、完全に脇役に徹した感だ。一方、シナチクは佃煮に近い味の染み込みで、これは広島ラーメンではなかなか出会えない逸品だ。浅黒い感じも状況にぴったりで、意図しない演出に言葉が出ない。

チャーシュー

臭いにようやく慣れてきた頃、一度冷水で口内を冷却。もやしで箸を休め、再び本隊に挑む。よくよく味わえば、やはりしょうゆとんこつで、臭いから想像するほどギラギラしていない。スープ表面にギトギトは少なく、実は『広島ラーメン』に近い事にようやく気づく。広島ラーメンのルーツの一つに、闇市の中華人屋台があり、そこでは、満州組とは違った純粋な『中華そば』が提供されていたものと思われる。その流れを汲むと考えれば、このお店こそ『広島の源流』と言ってさしつかえないだろう。

シナチク

尚、さらに深く味わうことで、舞台裏に隠れたにんにくや、酸辣湯(サンラータン)を思わせる中華酢(←微量だろう)の存在に気づく。強烈なとんこつ臭と思っていた芳香は、各種素材の香りが集まった『塊』であり、ただ豚!!豚!!と力押ししているわけではないようだ。そう考えれば、臭いの割にスープがサラッとしているのも理解できる。

ようやく食べ終えたところで、そこまでの重たさは無く、内臓にまとわりつく気持ち悪さも無い。自然素材を大切にしているのだろう。

味も雰囲気も大変よろしく、ほとんどアトラクションであった。

★9こ。

外観

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 是非、胡椒をたっぷり振りかけて食して下さい。中毒度3ケ月以内.旨いです。

  2. 本日お昼に行って来ました。

    最近は年に1回も行っていない事と、今まででも通算10回も行っていませんので、
    味はあまり記憶に無い・・・
    でも店の臭いだけは記憶しているというお店。

    今回はラーメン半チャーハンセットにしましたが(普段はラーメン大盛で米は食べない)
    チャーハンは美味しくなかったです。
    多分、某魚類さんと同じ感覚。

    ラーメンの麺は「柔」でかん水過多、スープは醤油が多め?少し酸味もきつかったです。
    豚骨臭は店内にあるのに、スープにはさほど感じられない・・・
    こんなラーメンだったっけ?
    ちょっと私には微妙でした。

    1. お昼チャーハンはたくさん作りおきがあり、
      チン!だったと思います。

      匂いはすごくそそられるのですが、
      ぐぅさんのお気持ちすごく分かりますよ。

  3. 昼。立町方面での用件を済ませ、さて昼飯どこで食うかなぁと散策しておりました。
    おお、「國松」長蛇の列。観光客?並ぶ気無いからパス。
    「海風堂」。ごめん、いい思い出無い。パス。
    たしか「台湾ラーメン」っぽいのなかったけ?勘違いかしら?見つけられず。
    そういや「竜胆」てどうだろ?ん~、はっきり場所がわからない…。

    フラフラしてたら結構歩いてて、気づけば目の前に「上海総本店」ドドン。
    ふむ、そうだね、まだ未訪問だった。旨いって噂も聞くし、行ってみましょうか。
    普段通りの気楽さで、この老舗の評判を思い出しながらワクワク訪問。うふふふふ、素敵な出会いがまた一つ?なぁに、こちらが友好的に接すれば、すべての事柄が柔らかくなるはず。
    ドアをくぐり、にこやかな気持ちで店内をッく く 臭 ぁ ぁ ぁ ぁ っ !!!

    ななななんだこの予想外のお出迎えは!いやぶっちゃけ近づくにつれてこの臭気は感じていたんですが、うがががが店内での直撃具合がハハハハンパねぇぇぇっ!!
    これはアレか?オレ、ケンカ売られてるのか!よぉしコンチクショ-! 戦 争 だ ! いつもなら薄いながらも歯に衣着せた感想するけど今回はそんな気遣い不要!

    店内!古い!古すぎる!魔窟って表現がふさわしい!
    でも不潔ではない!掃除行き届いてる!なんじゃぁこりゃぁっ!

    店員!客みんなが常連と思ってンじゃねぇ!一見だからシステムわからん!
    席に案内されるわけでもなく、かといってカウンタもけっこう埋まってて、しょうが無くテーブル座ったけどよかったの!?店に迷惑じゃなかった!?←小心者。
    席に着いたら横に立たれて、「?」ってなって、ああ、注文待っとんかい!いやいや、こちとらどんなメニューがあるのかもわから「ワンタンチャウシュウメンの半チャンセットで」。アアアアアァッ!プレッシャーに負けて壁メニューの最初のを注文しちゃったぁぁぁっ!!←小心者。
    あ、お冷やは持ってきてくれるのね。ありがとう。←小心者。

    待ち時間!長い!
    13時入店で客もみんな提供されてて落ち着いてるっぽいのに15分くらい待たされた!何があった!?

    まず半チャン提供!マズイ!
    これアレじゃん!明らかに作り置きorできあいじゃん!長崎ちゃんめんのチャーハンと全く同じじゃねーか!これダメよ!中華屋で出していいもんじゃないよ!

    あーちくしょう!予想と違いすぎだ!なんなの!?なんなの!?(泣)
    これで本命のラーメンまでダメだったらどうすりゃいいのよ!午後から会社休むぞ!←どさくさ。

    で、登場。「ワンタンチャウシュウメン」。うっわ!あの異臭そのもののスープだわはははは!ははははは…(泣)
    ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!実食ズズズズッ!

    旨 っ ! 許 さ れ た ! (簡単)

    見た目は豚骨醤油。もちろん中身も豚骨醤油。
    ただ、見た目と臭いから算出される脳内味記憶を遙かに包み込む柔らかさ。こっりゃ旨い!
    絶対醤油際立ち系だと思ってた。でもこのスープ、すべてを包み込んでこくとうまみを置いていってくれる感。これは…まいった。さすがに老舗ですわ。
    ワンタンもいい。中の肉がけっこうインパクトのあるエスニック系(?)。他で食ったこと無いよこんなの。
    チャーシューはあっさりパサパサ系。これはもっとしっとりの方が正直好みだったけど、十分にうまい。
    見た目の量はそれなりに多かったけど飽きることなく食べ尽くし、例によって意図的な完飲の後には丼の底の龍紋。ごちそうさまでした。うふふ。

    皆様のおっしゃるとおり、麺は固めでお願いした方がいいですね。私はオーダーし損ねましたけど。
    半チャンはいらない。タダでもいらない。白ご飯頼むべし。
    実食から学べる教訓もある。また良きかな。

    さて、お会計。
    うん。
    伝 票 が な い 。
    他の方を見ていると、テーブルに置かれたプラスチック札をレジに持って行かれてる?それでいいの?わからない…
    とりあえずそれで良かったみたい。無事会計できました。
    最後までケンカ売ってンのかコンチクショーッ!(泣)

  4. 気に入ったので数回通った上での評価一部修正。

    カウンターに座って厨房を覗くとやはり汚いw
    我慢ならない方はテーブルに座るべし。

    チャーハンは半チャンであっても全くお勧めしない。

    テーブルの上にラーメンのタレがあるのだが、追加するヒトいるのだろうか。

    試みに薄味にしてもらいたく、タレ少なめにを指定したが、タレの味のみならず、
    スープのエキス分も薄くなり、やたらと塩素臭くなって供された。給湯器のお湯で割ったのか?
    推測だが、ここは味付けスープを作って準備してるのでは。
    だからあの煮詰まったような塩辛さとなっているのかも知れない。

    臭いについてだが、久留米や長浜ラーメンを食べた人間には問題ないが、
    知らない人間には苦痛であると思う。

    総合評価としては、やや微妙となった。

    1. 上にあんなこと書いたが、我慢出来なくなって食べに行ったら、最近塩素臭くない。
      (日和があって塩素臭い日もある。獣臭はガマンできるが化学臭は無理。)

      旨いw
      ワンタンチャーシューメンの麵固め一択。
      塩素臭くなるのが怖くて薄め指定はやめた。

  5. この店の近くに勤めているリーマンが強烈な豚骨臭の為にラーメンが食べれなくなったって嘆いてた。

  6. ウチの職場の至近にあるが、会社の者が一度チャーハン食べに行って懲りた。と言ってたのでノーマークだった。

    先達の皆さんのご意見に従い、ワンタンチャーシューメン、麺堅め950円。
    熱々で旨いっす。匂いがキツめで、しょっぱいけど、旨み濃厚でバランスがとれてる。
    熱々白ご飯を合いの手に持ってくれば、飲めちゃうw

    そうそう、チャーシューの感じといい、しょっぱいところとか含めて青島食堂の雰囲気。
    (当方秋葉原店は行ったことないが、新潟市に2年いたので、よく知っとります。)
    秋葉原に支店を出すと聞いて心配してたけど、行列店になって、我がコトのようにうれしい。
    匂いを生姜にチェンジして、青菜を載せればまさに青島食堂w
    (余談だが、新潟ではバスセンターのカレーというB級グルメも超オススメ)

    汚いとのことだけど、強烈に古いのだと思う。掃除はちゃんとされてる。
    でも、テーブルやイス、内装等、リニューアルしてもバチは当たらないと思えるくらい古い。
    法定耐用年数の倍使ってる感じ。

  7. やっぱりここは、「ワンタンチャーシュー麺固め」
    ヨダレ出てきた!

  8. 熱ければこれほどうまい中華そばはないと思う・・・匂いを含めて受け入れられる。

    ここを越えようとすると広島の枠では縛れない。

    敢えて言うなら、秋葉原の青島食堂か・・(行列にうんざりするがたいてい40分有れば座れる。)

  9. 九州育ちの自分には外のニオイは最高なんですが・・・

    今日で二回目の訪問
    やっぱ匂いと味が合致しない!
    醤油辛さと酸味で豚骨風味が消えてる。
    麺はヤワイ チャーシューはパサパサ ワンタンはウマイ
    チャーハンはコショウの味しかしない
    ラップでチンは老舗だから許されるのか?
    自分には合わないので、もう行かない。

  10. うまい。強烈な豚骨臭は好き嫌いが分かれますが、自分はかなり好きです。いつも気になっているのですがなぜ総本店?のれん分けした店があるならぜひ行ってみたいです。

  11.  自分がまだ現役(約35年前)のころよく通ったが、先代のマスターとおかみさんのころだ。特にマスター気難しい男で、おかみさんには厳しく、もし注文の順序を間違ったら客の前であろうと厳しく叱っていた。気の毒な感じがしていたが。しかし、現在あの味は高齢者には一寸きついのう。とにかく店の前を通るだけでも臭い。素人なりに考えてみると、豚骨を一度ゆでて灰汁をとればあの臭みは容易にとれると思うが。
     後継者 息子は父親のレシピは頑固に変えないだろうが。ほいじゃがあの臭みだけは忘れられんで。

  12. 毎年帰郷する度行っております。
    あの臭いを嗅ぐ度20年前の記憶が呼び戻さ
    れいつも怒鳴り散らしてた店主さんを思い出し
    ます。
    好みにはよると思いますが、食べ慣れた味でも
    ありますが1番好きなラーメン屋です。

  13. 店に近づくと、昔ながら?の強い豚骨臭が漂ってくる。

    ラーメンは、豚骨臭の割にはあっさりとしている。麺は細麺だ。
    使用している醤油が違うのか、他の正当派広島ラーメンとは少し違う味わいである。

  14. どうしても入れない
    どんなに勇気を振り絞っても無理

  15. これはヒドい!
    くさやの干物がイケる人にはよいかもしれないが・・・
    くっさ!!
    味覚オンチの方、どうぞ・・・

  16. 古典型広島ラーメン。

    店に近づくと、昔ながらの豚骨臭。昭和を思い起こさせる(平成生まれだが)
    スープを飲むと、鳥の名前系広島ラーメンとは別の流派であることがわかる。
    醤油が違うのか、どことなくあっさりした印象を受けるスープだ。
    麺は、昔ながらの細麺といった感じである。

    これが、広島ラーメンの源流の一つなのだろう。歴史的な価値がある店として、行って損はない。

  17. 広島では老舗中の老舗。
    豚骨が苦手な友人と(強引に連れて)行った時、勿論店のそばに近づいてから店内に入って着丼するまでは強烈な匂いに閉口していたが、実際に食べ始めると「なかなか美味いねー」と言ってた。
    そういう時って、つい「してやったり!」と思ってしまう。

  18. 先日店の前を通ったらテーブルを全部片付けてポリッシャーで床を掃除(磨き?)してました。掃除することあるんだと、とても驚きました。

  19. 平日の昼時に行ったら、4人同時にオーダー取ったためなのか、作る人が変わったのか、麺がのびのびでした。昔はもっと美味しかったはずなのに、とても残念でした。
    器も油ベトベトで、スーツでは入りたくない店と感じた。

  20. 毎年、一月末頃に広島の友人この店のがラーメンセットを送ってくれます。もう10年ほど続きます。毎年楽しみにしています。我が家ではミラクルラーメンと呼んでいます。子供らの受験ごとに、手の届きそうにない学校に合格するなど、奇跡を引き起こしてくれるのです。始めてスープを温めた時の衝撃は皆さんと同じ感想ですが、食べてからは病みつきと言ってかごんではありません。今回、この店の名を聞いて、検索してみて、このページにきました。本当に素晴らしいラーメンです。

  21. 八丁堀に出ると、十中八九行って食べます。あのチャーハンもすきですし、
    勿論ラーメンと一緒に餃子も頼んでしまいます。僕が知っている限りでは、
    綺麗な店内だと思います。チョット前までは、もっと汚い店が、当たり前に
    ありましたもんね。

  22. 店内の清掃をして頂きたい
    汚い所でメシは食えない

    チャーハンを作り置きして
    レンジでチーンは萎えます

  23. う~ん、やっぱり広島は豚骨の香りがダメな人も多いんですね・・・
    余談ですが先般、福岡へ行ったとき博多駅のホームで強烈な豚骨の香りが漂ってくるのを感じ
    ました。「おや?いい匂いが?」と思って、ふと見るとホームの中の立ち食い蕎麦ならぬ、
    立ち食い博多ラーメン屋さんでした。JRの福岡の玄関口たる博多駅構内で堂々と臭み消しも
    しない豚骨ラーメンが出されている・・・さすがというか何と言うか・・・これと同じことが
    広島駅であったら猛烈に苦情が来る事は間違いないでしょうね(笑)

  24. 嫌いな人にはほとんど公害なみの豚骨香ですが、私にとっては広島で最も好きなラーメンです。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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