広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

一風堂

一風堂の赤丸
広島県広島市中区袋町2-2
082-504-3536
11:00~翌1:00
定休日 年末年始
http://www.ippudo.com

生粋の博多っ子に言わせれば『あれは博多ラーメンではない』とも評される、福岡発の老舗チェーン、一風堂である。

このチェーンがまだ博多の一店舗に過ぎなかった草創期、現『大ボス』の河原氏が、当時完全に男性市場だった業界を前に『女性にも喜ばれるラーメン屋をやれば儲かるのでは?』と考えて今のスタイルに至った経緯があるらしい。

よって内装はおしゃれで品性があり、トイレまでもが大手カフェチェーン並みだ。その甲斐あってか本日も多くの女性客が来店しており、カウンターに隣り合わせたレディの質の高さなど、東京表参道かと錯覚するほどのもの。あやうく声をかけそうになり、寸でのところで自制した次第である。

さて、寸止めの後は、やはりこってりしたモノを体が求めてやまない。ここはスタンダードな白ではなく、一歩アレンジの加わった赤丸にてオーダーを通す。

一風堂のメニュー

店内はアップ店舗のジャズが流れており、厨房の猛烈な換気扇の轟音さえなければ、コーヒーなど出てきそうな錯覚に陥る。店員さんも感じが良くて、チェーン店にありがちな『垣間見える倦怠感』といったものが無い。フード産業としての地に足の着いた経営を感じる。

赤丸

オーダーから5分もしないうちに赤丸が到着。
『伊井の赤備え』を髣髴とさせる、情熱系朱塗りの器は食欲を刺激するもの。麺の右側に浮く黒いペーストは一見すると海苔だが、これは熊本ラーメンなどに見られる『香油』のようだ。香油は、アロマなどでいう香油ではなく、ニンニクと玉ねぎを刻んで焦がした風味系の食材のことだ。

香油

一口目に喰らいつく。麺は固めでお願いしたのだが、ほとんどノーマルに近い。しなやかな極細ストレート(ghSt.)で、そっけなさと同居する『ほのかな情』を感じる。当然ながら唇にも優しい。とんこつ系だが、豚臭さはほとんどなく、都会向けの洗練された感が漂う。このあたりが『博多ラーメンではない』と評される所以だろう。

個人的にはもっとゴリゴリの方が好みではあるが、このお店のテイストもきれいにまとまっており、十分に好感は持てる。また、スープがこてこてのハードコアではない分、チャーシューの豚根性が際立ち、本来以上の旨みを感じてしまう『味覚マジック』に遭遇。えも言われぬ『とろける芳香』にありつけたわけである。

チャーシュー

後半になると、中央に乗せられていた辛味噌が徐々に効き始めて味覚が怪しくなってくる。風味を味わい、その奥を探求するにあたって、辛味は大いに敵である。ある意味『何を喰っても美味くなる』わけで、博多系の正攻法とは言え、心が乱れるのが正直なところだ。よって、完成度は高いのだが、スープをおいしく最後まで頂くタイプではないかも知れない。

が、ちょっとしたサプライズ。味覚リセットの為に口に含んだ水に異変があった。いや、正確には、これはお茶であった。プーアル茶のようなマイノリティの香りを発するが、聞けばこれは『ルイボスティー』というものらしい。南ア原産で、原住民のあいだでは古くより薬草として利用されてきたのだとか。

さりげなくこういうものを設置する気配りは、食後にさっぱりしたいレディの心身を喜ばせるスケベな、いやダンディーなおもてなしと言える。

 

総論として、接客や空気感を含めた総合点でかなり良いところをいっており、ビジネスとして評価すればこの先10年の見通しも明るいのではないかと感じてしまう。

尚、一風堂は海外展開にも積極的で、東南アジアのみならず、過去に失敗した中国にも再度攻勢をかけるらしい。そんな上昇軍団が広島を重要な集客地点とし、鋭意出店している事を、我々はもっと深く考えねばなるまい。

2011年末には、同じく博多系の『一蘭』が中国地方で唯一、広島に出店して話題になったが、全国レベルで見て、7大都市という概念は既にない。今や広島はあくまで『大都市以外のその他』の地方都市に過ぎないのである。

が、そんなローカル広島に対して攻勢をかけてくる福岡勢は、広島を『有益な市場』と捉えて参戦してくるわけであり、我々はその気概に応えるべく、覇気のある経済活動をゴリゴリ展開していかなければならん。さもなくば、アジアのハブとなる『福岡』と、次の首都たる『大阪』の間に埋没し、鹿児島新幹線すら止まってくれない正真正銘B級シティな広島が誕生してしまうのは避けられんだろう。

というわけで、総合評価で★8つ。

店内

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 71 , 得点平均: 6.49
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ご意見番の声を聞け!

  1. 広島がただの地方都市?札仙広福、地方中枢都市という言葉も知らんのかこのアホ管理人は。大阪はまだしも福岡程度に芋引きやがって情けねえやつだ

  2. 開店当初、味がブレブレだったと記憶しています。
    福岡からのスタッフ(?)が開店をサポート→撤収後に味変化→スタッフ戻って味調整→撤収したらまた変化…って感じだったんでしょうか。
    なんだかんだでちょくちょく行ってました。おもしろかったのもあって。^^;

    間が開いて、しばらくぶりに訪問。
    現在のメニューは「赤」と「白」と「からか麺」、それと季節限定の「赤味噌」だそうで。久しぶりなので、自分基準の赤をチョイス。
    うん、“おとなしい豚骨系”は健在。味のバランスも、一口で旨みを感じさせる、良くできたスープです。トッピングでニンニクや胡麻をかければ味の調整も可能。万人受けする優等生的なチェーン店ラーメンかと思います。
    だからこそ、正直物足りなかったり…わがままですね。うん。

    失敗のない味。だから足遠くなったってことで。

    1. たまたま前を通りかかったら、この4/25で五周年ということでした。
      で、「24日・25日の2日間限定で、全国で4店舗しか提供していない“かさね味”をご提供」とのこと。ふむ。興味を引かれたので入店。

      で、「かさね味」。あ、これは好みですわ。
      豚骨と鶏白湯のスープですが、えらく丁寧に豚骨スープを取ってます。上澄みのきれいなとこだけ抽出したようなキラキラ感。比較的あっさりで、いいお味でございます。
      麺はちょっといただけないかな。このスープなら極細の固麺で食いたかった。
      具材はチャーシューと煮卵と海苔と…あら?キャベツ入ってますよ。あー、これはこのスープに合う。なかなかおもしろい組み合わせです。

      提供は今日と明日のみとのことですので、気になる方はお急ぎを。

  3. 全国的にも有名で、女性向けのオシャレなお店のようであるが、長年長浜ラーメンや博多の屋台の味や雰囲気に慣れ親しんだ身にとって、「別次元」のらーめんのような気がします。すなはち、『一風堂』のラーメンなんですね。

  4. アミューズメント型博多ラーメン。

    ラーメン自体は、バランスの取れた博多ラーメンだ。
    この店の魅力は、アミューズメント性にある。
    「変わった美味い茶、辛し高菜、自分で絞れるニンニク、替え玉、追加ラーメンダシ」
    状況に合わせて、自分で味をカスタマイズできる楽しさがある。
    また、美味しいかどうかは別問題として、硬麺派には「粉落とし」を注文することを勧める。

    アミューズメント性を求めるなら、気に入る店だろう。

  5. >20年前に福岡で食べた味より洗練されている!

    ↑食べ物を語る上でいつも気になるのが、人の眼前に文章を晒すのなら、相当な覚悟をもってもらいたいということ。 20年前にヤッた女の味覚えてるか?20年前に感じた感動の味はどうだ?
    20年前に福岡で食べた味なんてのは、自分の凝り固まった勝手な記憶でしかないと思う。
    それを指標にして発言することは上記のように相当な覚悟をもつべきではないだろうか。

  6. 20年前に福岡で食べた味より洗練されている!
    どこの県で食べても、スープが熱く美味しく頂ける。
    チェーン展開の基本が出来ている。

  7. 全体的な印象
    ①素材についての表記が殆どされてませんね。
    (濃い・薄い等はかいてありますが、素材についての表記が殆どなされてない)
    ②新しい味に対しては否定的で、全てが駄目と決め付けて文章を作っている。
    (自分の評価が低い店でも、1つや2つ良いところがあるはず)
    ③例え話があまり適切でないと思います
    (上記②が根本にあるああだと思います)

貴殿の声を聞かせてくれ!

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