広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

一休軒

一休軒
広島県広島市中区薬研掘2-4
082-246-1419
19:00~翌3:00
定休日 日曜

流川・薬研堀界隈を歩いていると、ある瞬間にどういうわけか特定の文言が視覚野に飛び込んで来て占拠し続けるときがある。すなわち『佐賀ラーメン』。見れば一休軒とあるではないか。と思った瞬間には既に入店し、座席に座っているのだから夜の街は恐ろしい。ここはラーメン(700円)にて佐賀へのショートトリップへと旅立つ!

一休軒は佐賀エリアの名店で、創業は昭和29年まで遡るという。広島に上陸した当店においては、注文した瞬間から静かな立ち上がりで大将が始動し始める。くたびれているのかとも感じたが、よく見れば動きに無駄がない。準備しているのかどうかも分からないくらい緩やかだが、湯気、熱気、香りが臨場感を演出し始め、気がつけばドン!

スープ並々の佐賀ラーメン登場と相成った!
佐賀ラーメン

これは雄大であるな。九州も南下すればするほど山深さが極まり、秘境や草原が野生馬を育む。まだ日本狼が生き残っているという噂もあるくらいで、そんな背景をごくわずかに感じさせる九州大陸の名盤と見た。

時間帯の影響も手伝ってか箸を持つ手が震え、湯気に混じってカンスイがわずかに鼻を突く。とは言え全般臭みは少なく、どちらかと言うと女性的であるな。麺は細く、しかし加水が多めで、若干茹ですぎの感もあるが、これは好みの問題で、デフォルトではこの辺りが無難なポイントなのかも知れん。

この麺が地味ながらも結構存在感があり、スープ並々の中にあっても多勢を誇るのは麺である。逆に言えばスープはソフトマイルドで、大陸の影響が強そうな博多に比べると大和の淑女。豚骨ゴリ押しは皆無で、動物色とは距離を置く芸風・・と思う先から既に油膜が張り始めているではないか! これは一種の化けの皮で、淑女の仮面の下には猛獣があった。が、その厚み、イカつさをマイルドに包み込むのが佐賀、熊本の流れか。

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そんな展開でチャーシューにたどり着く。これは薄く、感触的には貧弱と思ってしまいそうなものだが、塩分がガッチリ効いており、噛めば臭みが一挙に拡散となるダイナミズム。ここの落差は計画的で、トップコーナーからの殺人DDT。これは危ない。

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そんなそばからも油膜がどんどん固まり始め、退路は既に絶たれたと見ていい。どうでもいいが、この段階で海苔の存在が視覚的になかなかいい線を行っており、こういうところに存在意義があるのかと、小さな気づきを得るのであった。

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後半においては胡椒で隙間を埋めることで展開が華やぎ、スープのクリーミーさが引き立って本来のポテンシャルが全開となる。一見ライトで平穏な仕立てにおでも、実際にはズ太いベースが存在することに感服するのであった。

かつて探してみよう佐賀、というCMがあったが、探すだけの価値はここにあった。佐賀藩士は勇敢だったというし、生物多様性の観点からも存続の意義は大いにあるな。関東よりも西日本ウケの強そうなDNAであるから佐賀一派にはどんどん躍進願いたいものである。

星7.5

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 福山に行った帰りに一休軒を広島復活されたと聞き、食べに寄った。大将は昨年夏ごろから体調を崩して再入院中で佐賀で弟子であった○○君が手伝って店を切り盛りしているとのことであった。水の違いに苦労されながらも元の佐賀のラーメン味をしっかり引き継がれていた。若干豚骨の甘みがないような舌触り、熱いスープを少しづつ舌鼓しながらすすったあの感覚はなく若干少なめ、麺は佐賀から取り寄せることができず、広島近郊の麺でカバー、よくここまで研鑽され、佐賀ラーメン一休軒復活されたなと感心しながらいただきました。博さん 早く元気になってください。

  2. 九州の南であろうが北であろうが当地では関門海峡より向こう側の豚骨スープは中華そばではないにもかかわらず精一杯のコメントを残した筆者の心の向こう側が理解でします。 小生、関門海峡の向こう側のラーメンを食べるには面と同じくらいの紅ショウガが必要です。 細もやし

  3. 豚骨のルーツから行けば、熊本から流れて来るわけがないのは考えたらわかるでしょうよ。ラーメン好きなら知ってて当然の事だが?それに、佐賀でやってた頃より味が随分と改変されてる。もっと豚骨があっさりとしてたぜ?何をどうもって佐賀ラーメンを語ってるのか、て言うか、半ちくな知識で語ってほしくない。

  4. 佐賀の人なら知る人ぞ知る名店!
    味はその頃と変わってないと思います。
    あっさりとんこつで麺が細柔です。
    九州の人なら間違いなく、慣れ親しんだ味です。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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