広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

よいち-土橋店

広島県広島市中区堺町2-6-1
082-295-7841
11:30~15:00
17:00~24:00
定休日 日曜

かつて、まだB29が本土上空を飛び交う以前、『東は薬研堀、西は土橋』とうたわれた市内屈指の赤線地帯であったという。すなわち土橋。このエリアに横川、大芝に続き、三店目の『与一(Yoichi)』が存在するのである。名前は同じでもそれぞれ別物として味も芸風も区別しているというからここは度外視できまい。実際には名前もよいち、yoichiと使い分けているから、別のお店としてお顔を拝ませて頂いた次第であった。

店に入れば西高東低ではないが、左右で随分と高さが違うが、そんなことはどうでもいい。さっそく『屋台しょうゆラーメン』を注文し、よいちVer.3と初の顔合わせに挑むのである。

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麺が届くまでのごくわずかの時間で、『よいち』というネーミングについて考察する。

よいちといえば『小樽の蒸留所』か『那須与一』だが、今回は後者に触れたい。言わずと知れた源氏側の弓の名手で屋島の合戦において、海上の揺れる扇を射落とした伝説は有名である。あれが本当に実話だとすれば、あそこで命中したか否かによって歴史は大きく変わったわけだ。こういうギリギリポイントは歴史上に散見され、近代であれば黄海海戦における日本艦隊の艦砲射撃も同じであろう。たった一発の命中が、偶然にしろ何にしろ、世界史のクソでかい部分を左右する。

第二次大戦においても、珊瑚海海戦で不運にもレキシントンをサラトガと見間違え、結果的にポートモレスビーの攻略が……来たっ!仕事が早い。

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早速ぶつの登場である。まるでミッドウェーの急襲であるな。

ぅむ、この香りは屋台である。洗練と一歩距離を置く、土臭さと王道路線の混在こそヨイチ。早速手をつけさせていただく。

・・これはマイルド且つ濃密にして古典。もちろん王道の広島ラーメンという意味ではなく、博多ベースで『素性はよくわからんがとにかく美味い屋台』という印象。なんというか、この屋台再現力はバカにできん。

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屋台と言っても、決して低品質なわけでなく、むしろ隙が無い。さっぱり醤油だが何気に厚みがあり、屋台と言うからにはシンプルだろうとの先入観を打ち破り、実際にはなかなかにブ厚い。その上けっこう複雑な組み立てで奥が深すぎて見えん。ほのかな豚の香りに甘さが覆いかぶさり、ここに昔っぽい旨さの真髄が見え隠れする。かといって醤油押しでもなく、ここでの深みこそ秀逸である。

麺は多少コシのある中華麺を使用。いい意味で『没個性』であり、コンセプトに忠実。逆にネギは品質が高く、シャキシャキしてまこと喜ばしい。

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豚骨のウェイトは2:7:1くらいで、ここでいう1が一体どういう意味なのかは私にもよく分からん。スープは細麺によく絡み、しかしさらりと受け流す柔術。香りもふくよかで骨髄から染み出した豚骨の臭みこそすなわち食の原点。本質自体は明快な一方で決して単調ではなく、味の密度に手間暇の余韻を感じる。すわなち問答無用でガシガシ箸の進む名品なのである。

チャーシューはスープより若干濃い目の味付けといったところで、突出しすぎない屋台バランス。枚数が多めで吉。脂身の部分は入れない芸風か。

後半ともなると通常は醤油の塩分によるしょっぱさが急浮上し始めるものだが、この品においては基礎の部分が『塩分ではない塩み』で穏便なものである。それでも活き活きと湧き上がる香りと厚みの背景には、結構な量のにんにくをはじめ、数多くの成分が密集しているのであろう。

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お店全体にギラギラし感じがないので、これは良い血、良い品、よい心。総論として、(あくまで個人の論だが)ヨイチの中ではここが一番美味い。結構濃い目と感じるスープもあれよあれよと飲み干せる逸物。屋台野郎の底力こそ天晴れ!!

★9こ


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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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