広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

とん太 七塚原S.A.

ラーメンとん太の広島塩ラーメン
広島県庄原市山内町字森ノ木546-1
08247-4-0019
24時間営業??
 http://www.shusui.com

とある地場産業のフィクサーによれば、ここのラーメンはなかなか上等であるらしい。すなわち七塚原サービスエリアの『ラーメンとん太』。かつては文明の浸透とも無縁であった獣の住処も、道路公団と地元利権の共演によって今やドライバーたちの憩いの場と化した。さらには民営化によって大分色気も増して、気がつけばここにラーメン専門店が台頭する事と相成った。

内装はラーメンというより往年の食堂の系譜だが、広々していて田園の太っ腹を感じさせる。面積に対して店員が少ない布陣はこのテのお店の定番だが、言い換えれば一人一人の守備範囲が広く、それだけ個人の技能水準が高いとの曲解も可能だ。

さて、看板メニューはどうやら『広島塩らーめん』という事らしく、ここは素直に誘導に従う事とする。

メニュー表 広島塩ラーメン

メニュー表

メニュー表

そもそも『広島塩ラーメン』というカテゴリーがあるのかどうかは怪しいもの。となれば『言った者勝ち』なわけで、なるほど、写真を見れば確かに前衛的な構成がカルチャーポップ。役人にはなかなか考えつきそうにない思い切りの良さがある。これは楽しみだ。

窓から見える風景

・・窓外に野山が果てしなく広がり、やがて睡魔が薬物並みの侵食を始める頃、『それ』は現れた。

広島塩らーめん

眠りこける直前の9.30.5 『広島塩らーめん』のお披露目である。

器はデカくてたいそう威勢がいい。で、明らかに目を惹くのが首座に居座る揚げ豆腐である。しかも写真よりもさらにデカい。県外から来た御仁などは、広島とは何と強引な塩ラーメンを提供してくるのかと感心するのだろうが、これは県内でも明らかに異例だろう。というか、そもそもこの地域自体が広島であるのかどうか議論の分かれるところかもしれない。

ともあれ、運ばれて来たものは正面から受け止めるしかない。いざ。

スープと鶏そぼろと麺

麺は中太で、第一印象としてはどことなくホネがなく、伸びる寸前の倦怠感を思い起こさせる。が、これは中太に対する個人的な好き嫌いの問題かもしれない。そんな事よりも気になるのは、『地産地消』というコンセプトで地元の野菜やら何やらがふんだんに投入されている点だ。

これはもはや野菜ラーメンの世界で、地域的臨場感がグワングワン迫ってくる。特に伏兵のもやしが必要以上のシャキシャキで頻繁に道を阻む。野菜単品ではもちろん優良なのだろうが、個人的な感触では太麺ともやしの組み合わせは『悪路』であり、本筋がブレて落ち着かない。

スープは塩ラーメンというにはシャープネスに欠け、前提としての『塩ラーメンという区分け』を誤っているとしか思えない。空気がうまいから気持ちも大らかだが、ここまでの途中経過ではせいぜい『並』か。

揚げ豆腐

が、特筆すべきはやはり、目を背けたくとも逃れようの無い巨大な揚げ豆腐だ。これはコロモがサクサクでまことよろしい。メニューには色々と解説があったが、御託抜きにしても良品である事は十分理解できる。ある意味コイツこそが主役であり、逆にいえばコイツのサクサクを主体として提供したから麺がピークを超えてしまった可能性すら考えられる。それくらい優秀な奴だ。

鶏そぼろ

チャーシュー不在で鶏そぼろが代役を務めている中、揚げ豆腐の一人勝ち状態は継続し、そのまま独走状態にてゴール間近となる。ここで一旦冷水でリセット、改めてスープをたしなむも、やはり焦点がぼやけており、どことなく切ない。『広島塩らーめん』はパンチに欠ける穏健派で、鶏ガラと野菜のいいとこ取りをし損ねたような、不思議ラーメンというオチで着地するのであった。

で、聞けば隣のテーブルの御仁などは『尾道ラーメン』や『旨コクとん太ラーメン』を美味い美味いむさぼり倒しており、となるとこれは店の実力ではなく、単に私のメニューの選択ミスであったのかも知れん。

であるならば、これは『一番美味い品』ではなく、地産池消の大儀の元に『一番売りたいもの』を全面展開し、その結果私のようなド素人がまんまと引っかかる構図なのではなかろうか。ご当地ビジネスとしてはある意味正しいが、消費者の喜びが置き去りにされているのだとすればまこと切なく、役人気質の影響下から脱し切れなかったのだとも言える。

そんなわけで、今回は若干の肩透かしはあったものの、ご当地素材がふんだんに盛り込まれた品の満足度はそれなりのものであったと思える。一昔前まで不味い前提が当然だったsaの惨状を思えば、時代は明らかに前進したと言えるだろう。

星5つ

概観

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
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ご意見番の声を聞け!

  1. 店が変わってます。
    現在は「すわき後楽中華そば」だそうです。調べたところ、岡山発祥のチェーン店とのこと。
    「とん太」のホームページからもここの店舗情報が消えているので、運営母体から切り替わったみたいです。

    外勤の途中でたまたま寄ったわけですが、風体は確かにラーメン屋。高速SAにここま専門的なのがあるのは珍しい…のかな?吉野家は見たことあるけど。
    ただ、扱ってるメニューは(当然ながら)記事のものとは変わっております。ラーメン数種類の他に、定食屋的なメニューも多数。まぁ場所柄それが正解かも?
    何がオススメなのか分かりづらかったため、とりあえずズバッと「七原塚塩バターラーメン」なるものをチャーハンセットで注文してみました。ごまかしのきかない塩というスープをわざわざ選択した勇敢な自分を褒めてあげたい。

    待つこと5分、到着。さっそくズズズッと。
    …ハッハッハ、思い通りの風味だなこりゃ。簡単に言うと「定食屋のラーメン」。いや、オレ好きだよ、こういうの♪
    早朝から寸胴ぐつぐつ煮込むようなプロの店とは比べることすらはばかられるお手軽風味。さっき店舗ホームページ見て「こだわりの食材で…」って表記見かけたけど「えーっ!?」ですよ。これって僕らが慣れ親しんだあの素敵調味料系だよね?うん、好きだよオレは。
    麺も、ホームページ見る限り自家製麺だそうですよ。ゴメン、私の見る目がなさ過ぎて、その辺の市販麺との区別がつかんです。
    まぁアレですよ。素材こだわりウンヌン掲げるなら、グリンピース混ぜ込んだ場末チャーハンってどうなの?ってことですよ。←嫌いじゃないけど「ぁぅ」ってなる。

    バターは特産のようで、いいものなのかな?この一切れでもしっかり風味を乗せてくれました。
    塩加減も上々。
    塩バターという難しいスープをそれなりに作り込んでいるのは好感ですね。飲み尽くすと丼の底から「ありがとうございました」の文字が現れます。
    あ、他の人が頼んだのも見たんですが…醤油は「背脂入っててもたれる」、味噌は「普通」とのこと。ん~…

    私のようなジャンキー舌ならイイカンジなのかもしれません。

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