広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

つばめ

つばめ 中華そば
広島県広島市西区東観音町3-25
082-295-6939
11:30~23:00
定休日 日曜日

広島ラーメンの双璧、『すずめ』から歩いて3、4分ほどのところにある『つばめ』。こちらも老舗として名をはせるが、15:00~営業の『すずめ』に対し、こちらは午前中からブっ通しで開店し続けているので、その点では大いにアドバンテージありだ。

店内

店内に入るなり、無骨な大将が『オウィ!?』っと声をかけてくる。ド素人の私は一瞬戸惑うも、このテの店は入った瞬間にオーダーが通るシステムである事を思い出し、『ウォ!!』と返事を返す。

メニューを見れば当然ながら『中華そば』一本立て。半世紀前の屋台の名残で『おでん』も健在だが、それはまたの機会としたい。

店内は妙に殺風景で、無駄が無いと言えばそうなのだがどこか寒々しく一抹の寂しさがよぎる。無人に近い店内で、大将だけはぶっきらぼうに、しかしテキパキと躍動しており、昔かたぎのラーメン野郎なのだと知る。

中華そば

そんなわけで入店から2分10秒2、大将の瞬殺調理によって『中華そば』が威風堂々登場となる。さすがに早い。

かつて『布袋寅泰』が若かりし頃、仲間とストップウォッチで『目をつぶって10秒を計測する遊び』をし、布袋だけは毎回必ずキッカリ10:00:00でストップしたという逸話が残っている。これは彼の超人的リズム感を今に伝える伝説であるが、ここの大将の動きも相当年季が入っており、ひょっとするといつ来ても『2:10:2』で品を提供してくれそうな予感すら漂う。

スープとチャーシュー

口にした第一印象は平凡な広島の系譜。直近で喰らったのが南区の『来頼亭』だったせいもあってか、こちらはひどく素直な感じがする。区分けすればミディアムライトであっさりボディな優等生といったところか。いや、優等生一歩手前の、比較的平凡な生徒を脱し切れていない印象が残る。大勢の中にあっては埋もれるが減点方式では勝ち残る典型的広島型で、よく言えば戦国を生き残るに最も適切な路線だし、悪く言えば守りに入って延命を図っているだけとも評せる…。

とは言え、麺の質感はコシのある歯ごたえによって良質の口当たりである。殺人ローキックの『ロイド・ヴァン・ダム』戦のような、超地味ながらも着実な立ち上がりで、スープは意図的に存在を消しているかのようだ。ここは完全に麺主導という方針だろう。

チャーシュー

チャーシューはどこかしなびてドライなもの。特筆すべき点は無い。が、ここで気づくのはメニューに『チャーシュー麺』が存在しないという事実。これはチャーシューを一切特別視しない『完全平等主義』の理念をつらぬいている為と見た。主役はあくまで麺であり、その他はあくまで『その他』でしかない。大将は0か1かの二極思考を採用する『原理主義者』なのかもしれない。

その観点で見れば、確かに『もやし』すらもチャーシューと肩を並べて活き活きしているし、本来エキストラでしかない『小ねぎ』でさえも優秀な『助演男優』として存在が光る。これらはさながら『柄本明』や『笹野高史』といったところか。

スープ

スープにはしょっぱさやオイリーな感じは無く、フルボディ路線を往く近所の『すずめ』と比べれば随分シャープな感じである。もちろん華やかさは無い。地味で老練な『良質』という落としどころであり、シングルモルトで例えればローランドの『オーへントッシャン(12年)』あたりになぞらえられよう。

総論として、そこそこ美味くて味があり、県民が食べるには良いが、遠方からの知人には勧めないお店。

新規立ち上げでこれだとすぐに消滅するのは目に見えているが、長い歴史と系譜、それらと共に育ってきた県民市民の存在によってこの店は今後も地道に営業を続けていくのだろう。

評価は難しいが、★6つでご了承いただこう。

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 81 , 得点平均: 6.48
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ご意見番の声を聞け!

  1. 実に的を得た解釈であり、かつ解りやすい分析であり共感させて頂きました。本日、博多の片田舎から、醤油豚骨、老舗の味初挑戦‼博多にも、この手の老舗優良店は有りますが、全国的味付に、特化した。一蘭、一風堂的が、価格だけ吊り上げ、両店にならった美味しいだけの、イケメン湯切り店が横行し寂しくなります。(笑)

  2. 出雲そばのいいづかの定休日(良く忘れるw)の次善の策として活用してるが、ここもしみじみ美味しい。
    広島ラーメンの老舗はまず好みの味。
    ほっとする美味しさ。ラーメンスタジアムなんか目じゃないよ(せたが屋は食べたいがw)
    転勤するのが怖いよ。

  3. 江波の「陽気」と「つばめ」に30年以上通っている。近所の「すずめ」は、先代から息子の代になってから味が変わり次第に行かなくなったが、その頃から「つばめ」は「すずめ」の先代の味に限りなく近づき、今ではそれを超越していると感じている。近年、辛い味や塩味などが好まれているようだが、これをラーメンの進化などと言うのは、100歩譲っても同調できない。

  4.  最高にうまい。
    広島を離れて5年になるが、夢に出てくるほど旨い。

  5. 広島駅北口に屋台で出されていた頃から、味わってきた「つばめ」。
    屋台の頃から比べるとコクが加わって一段上に上がっているし、既に書かれているように非常に安定感のある一杯だと思う。
    「広島豚骨醤油」の老舗と言われるお店の中では、実は最も万人受けするのでは?という一杯。

  6. 「抜群に旨い!」と言う訳ではない、

    しかし忘れたころに何となく食べたくなるそんな味。

    昔ながらの優しいラーメン。

  7.  ホームグラウンド
    わたくしの本拠地、つばめ,,,

    2012年度度、いか太郎ラーメンアワード、第1位!
    年間30食は喰べてます!! 少なっ((^O^)

  8. 何度も行っているが、味のブレが殆ど無い、あっさり目な広島ラーメン。
    すずめのように、もう一杯食べたくなる味ではなく、暫くして、又食べたく
    なるラーメンです。

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