広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

すずめ

広島ラーメン すずめ
広島県広島市西区東観音町1-2
082-231-9975
15:00~21:00
定休日 日曜・毎月14日
閉店・大往生!!

江波の『陽気』と並び『広島ラーメン』の代名詞として君臨する名店『すずめ』。ローカル番組でたびたび紹介され、県民・市民・移民の多くがその名を知る『広島ラーメンの星』と言える。
その背景には、ネタに困ったローカル局が安易に人気店取材でお茶を濁す怠慢姿勢もチラホラ見えそうなところだが、何にしろ『すずめ』が広島系譜の始祖鳥クラスだという点で異論を挟む輩はいないだろう。

店の入り口には『整理券をお取りください』の表記があり、予告どおり入ってすぐのところに、一風変わった自動発券機みたいなものと出くわす。これは21世紀に入ってから導入された『すずめ』の最終兵器で、整理券さえ取っておけば、オーダーせずとも強制的に注文が通る仕組みである。『中華そば』一本だからこそできる先鋭システムであり、外国人が来店する国際都市環境を全く気にしていない姿勢がローカル全快で熱い。
(一応英語メニューも小さく存在する…)

というわけで、入店数分、店内を見渡している内にいつの間にか『中華そば』が目の前に置いてあるという、近代的オールドファンタジーに私の胸はときめくのである。

すずめの中華そば

風貌は感激するくらい平凡である。が、花びらのように輪を描く多めのチャーシューに、白黒映画の貴婦人を見るような『懐古的な美』を感じる。ハコスカや初期型のZを見て燃える連中も、ひょっとしたら同じような気持ちなのではなかろうか?

一口目の印象は、ノスタルジックとしか言いようがない。誰もが知っている広島の味。かつてスーパーで売っていた『中華そば』は、まちがいなく『これ』の系譜(というかコピー品)であり、今考えればそれなりに純度の高い伝道者でもあった。店内のお客は爺さん婆さんが大半だが、ひょっとしたら彼らも、食べながら自らの祖父母を思い浮かべているかもしれない。
(創業は1940年代らしい…)

言う間でもないが、スープはしょうゆとんこつで、臭みの一切無い、非常にマイルドで奥ゆかしい仕上がりだ。空腹時にドカ喰いすると絶対に気がつかないが、落ち着いて味わうと醤油の風味の奥深さに驚く。これは単に調理方法と言うよりも、おそらくは厳選した蔵元による秘伝の特性醤油と推察する。蔵元も相当頑固で、調理陣と同じく、余生もそれほど長くない世代なのは間違いない。

チャーシュー

醤油が活きる・すなわち『あっさり系』なわけだが、唇にまとわりつくヌメヌメしたオイル感はとんこつそのもので、全体がさらっとした分、むしろヌメヌメがエロスですらある。

チャーシューはかなり淡白な感じで、完全に脇役に徹した感だ。どことなくハムっぽい印象があり、『チャーシュー命』を信条としている連中には物足りないかもしれんな。

が、スープの奥に隠れた『豚の旨み』が『淡白チャーシュー』によって引っ張り出されている事に気づいたのは私だけではあるまい。

昔ながらの『こしょう』との相性も抜群で、食べ進むうちに体温の上昇が抑えられない。よって『冷水』までが美味に感じられるという策士の術中に、素人は全く成すスベを知らない。

このあたりの駆け引きは『老獪』そのものであり、言わば広島の中曽根である。厨房に仁王立つ大将らの『決して人に言えない』過去の様々がブレンドされ、ここに凝縮されていると確信するに至るのである。

中華そば

総評として、とにかくバランス感覚がすばらしい。全体的に丸っこく、後味にイヤミ成分が皆無である。年をとるならばこうありたい。これは愛されるわ。

大将らの年代的に後継者問題をかかえていると思われ、おそらく後数年で正念場を迎えることは間違いないだろう。その意味では戦後広島最後の生き残りであり、広島市民球場と同じく、すでに退場の時が近づいているのかもしれない。

『すずめ』近辺の道路は、平気で路上駐車が連発され、しかも公安当局が黙認している実情も前時代的で暖かい。

昭和はとうの昔に終わった。時代に合わせて人は常に前進していくべきだが、今も現役を貫く往年の巨星を、我々は『大往生』まで暖かく見守っていきたい。

★9コ

厨房

外観

すずめの近所

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 124 , 得点平均: 6.93
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ご意見番の声を聞け!

  1. 寿々女を発見
    うまい
    広島の中華そばと言えばすずめと答える人も多いいよね。そのすずめの親父さんが提供するラーメン。
    いいね。いずれ評判になるからコメントしてみた。
    舟入のスシローの裏です。

  2. なんか職場の近くの冠生園という中華屋で、すずめのラーメンが食べられるとのことで行ってみた。
    うーん画に描いたような場末の大衆中華w 狭いし、綺麗ではない。
    昼くらいは灰皿しまえよ。首に社畜のタグをぶら下げたサラリーマンのオッサンで溢れている(あ、俺もかw)が、行列は形成されてはいない。
    (なんだよ、めじろの行列は)

    過去の映像記録を見ると冠生園ver.はチャーシューが減ってる。また余り心に残るチャーシューでもない。
    スープはこっくりした旨味の深さが、後続のことり、めじろに勝っている。と感じた。

    特筆すべには、大衆中華だけに炒飯と餃子は円熟の味。
    単品ではなく、複合ワザとして考えるとかなりお勧め。

    1. ここを「冠生園」のページにしよう!(勝手な提案)

      関上さん登場のフィーバーもすっかり落ち着き、いまや普通の中華屋に戻っている「冠生園」。でも店頭にはしっかり「関上」「すずめ」をうたったラーメンが掲示されております。
      前々から思ってるんですが、「すずめ」のラーメンに最も近くて、最も遠い味なんですよねぇ。
      まんま「別の具材を使って同じ調理法で作ったラーメン」。わざわざ中華屋ライクな方向に舵を切っているように感じます。あくまで脇役。前に出ない程度の美味しさに押さえられている感。

      直近訪問時の感想。
      スープ。うまい。でも、いりこのはらわたの苦み?的なものを感じました。とろみも少なし。
      麺。毎回思いますが、これが一番の違和感なんですよね。微妙に「すずめ」と違う。まずくはないんですが…
      チャーシュー。ん~…小鳥系では「めじろ」が抜きん出てますね。
      もともと中華屋で仕入れていた材料で作っている感じでしょうか。セットのチャーハンとかが中華屋チャーハンど真ん中の味なので、もちろん他との組み合わせで壊れるような味ではないんですが。

      カウンタの中には、関上さんのお姿が見受けられます。ファンならうれしい限りですね。
      私は、まったりペースでボチボチ訪問がちょうどいいかな。

      1. 新年初「冠生園」。
        さすがに12時過ぎだと満席&待ち客ありですね。なかなかの繁盛具合。

        昨年末当たりから、また何となく味が(いい方に)変わった気がします。「すずめ」の味に近づいているような。寒さのせいかしら?
        昔ながらの「すずめ」の風味が、空きっ腹にほっこり響いてくれます。いい感じですね。

        カウンタに座ったのですが、関上さんが店主に怒られてる姿が見えるのが新鮮ですね。(笑)
        「分かってないの、お前だけだから!」「言われたこと以外で動くな!」
        まぁ親友と言われるだけの関係ゆえ、なんでしょう。

      2. 冠生園、一時閉店してたんですね…
        近辺を歩く→そういや冠生園どこだっけなぁ→見当たらない→まぁいいや
        ってのを何度か繰り返し、あらら、こりゃかなりボケが進んだかな?と思っていたところでした。
        確実にそこだった場所、空き地になってました。む?
        調べてみれば、ビル立て替えのため一時閉店とのこと。平成30年1月にオープンだそうです。

  3. つーわけで、正統後継の「めじろ」に初訪問してきました。まだ専用ページが無いのと、レビューがネガティブなのでとりあえずここに書きます。

    午後5時前に訪問。お客さんも落ち着いていて(?)まばらでした。
    おなじみの注文カードも存続。ただ、これまでどおり「取らなくてもいい」とのこと。取らずにカウンターに座り、店員のニーチャン(現店主の息子さんでしたっけ?)が「そばでいいですか?」と聞いてきたのでYesの返事。
    私の後から4~5人の団体さんが立て続けに3組来られ、にわかに忙しくなりました。

    ラーメン出るまでテレビ見ながらボーッとしてると、待てど暮らせど出てこない。はぁ、そんなかかるもんなのかなーと考えてたら、後から来た組のテーブルに運ばれるラーメン。は?
    まぁほぼ同時期に入店したから、アレ出たらコッチにも来るのかな?それにしてもコッチのが先じゃないのかな?
    っておいおい、そこのテーブルにラーメン全部出てもオレの方には何も無いよ?どういうこと?
    案の定、その後の組のテーブルに運ばれ始めるラーメン。おいおいおいおい、さすがにダメじゃね?と、ニーチャンではなく給仕してるおばちゃんにクレーム。「オーダー忘れてませんか?」

    で、おばちゃん「 ハ ? 」

    「ハ?」じゃねーよ。ぶっちゃけカウンタ席オレ一人しかいないよね?しばらく座って何も食ってないの、いかにいうても誰か気づくじゃろ?ちがうん?
    慌てて厨房に確認に行って、そこではじめて「スイマセン」だ。ナンダコレ?オレがおかしいの?

    さらに3分後。後の組に運ばれていくラーメン…。
    と っ と と キ レ て 出 て 行 け ば 良 か っ た 。 心底後悔。
    「前の組のラーメンが出し途中だったから」だそうで。はぁそうですか。もういいです。

    やっと出てきたラーメンは…無理。こんな心境で「旨い」なんて言えない。心のままに書くと「すずめのラーメンの特徴だけをまねしようとした模倣品」。旨く感じない。とろみが邪魔に感じたのは初めてです。
    あ、チャーシューは旨かった。…かな?

    会計時、ニーチャンに直接お金払うんですが、何もなしですよ。最低でも「すいませんでした」は言わなきゃダメじゃね?それどころか「ありがとうございました」も無しですよ。無言てどういうこと?
    たぶん私が不機嫌なの分かってキレ返されたのかな?ハッハッハ、客商売として最低だぞ、それ。

    残念。ただ一言。ここ、私はもういいです。

  4. すずめのファンに朗報 !!
    すずめで修行をし 味を受け継いで ようやく 4月10日に『ことり』がopen !
    場所は 広島県広島市中区宝町4-13 フジグラン近く
    駐車場2台有り

    是非行ってみて下さい!!

  5. 巨星落つ!!   ラーメンと記されている方々、これはラーメンではありません、中華そばです。
    一番おいしい中華そばではありませんが、一番無くなってほしくない中華そばです><
    間に合わせなくては・・・と言ってまいりましたが、何と今までで一番気合の入ったいっぱいでした。更にうまくなった?寿々女時代にタイムスリップしてしまいました。

  6. 今日テレビ番組の中で、すずめさんの閉店日が発表されました。
    2015年4月30日をもって閉店されるそうです。
    老舗のお店の灯が一つずつ消えていくのは、本当に寂しいですね・・・

  7. 2015年1月は 1/5よりの営業とのこと(店舗前掲示より)
    残念。東京で同じような広島ラーメンの店知りませんか。

    1. 巨星落つ!!   ラーメンと記されている方々、これはラーメンではありません、中華そばです。
      一番おいしい中華そばではありませんが、一番無くなってほしくない中華そばです><
      間に合わせなくては・・・と言ってまいりましたが、何と今までで一番気合の入ったいっぱいでした。更にうまくなった?寿々女時代にタイムスリップしてしまいました。

  8. ここを語らず何が広島ラーメンや!との気概すら見え隠れする王道中の王道。
    基本にして元祖。ここの味こそが広島を語る。
    確かに味はブレますが、それもまた一興。早い内の一杯と、閉店間際の一杯を食べ比べるもよし。
    数年で完全閉店が決まってるのが寂しい限りです・・・

  9. 広島一の醤油豚骨の王道!
    なに気におばさんの記憶力は半端なく、たまにしか行かない私が座っても自動的に「はい、カタ麺ね」と注文が入る。
    難点は量の選択肢がなく、小腹が減ったときのオヤツとなってしまっていることか・・・

  10. ザ・広島ラーメン

    紹介の必要がないほど有名な店。
    バランス重視の豚骨醤油スープ。
    麺は広島の王道細麺。

    クラシック・タイプな広島ラーメンの完成形。

  11. 駐禁バンバン切られてますよ。
    駐車場代ケチって、高いラーメンになってしまい、
    車の前で呆然としている姿、たくさん見てます。
    気をつけてください。

    1. >>駐禁バンバン切られてますよ
      >>車の前で呆然としている姿、たくさん見てます。

       貴方、張り込み通報者かな?ご苦労様。

  12. 「広島ラーメン」の代名詞。他県の客をよく連れて行く。毎日行こうとは思わないが。

  13. 爺親子三代で通っており、もちろん私の息子こと四代目にも絶賛継承中の味!!

    好きです…すずめ…

  14. 完成度が高く円熟の極み。
    ただブレがそれなりにあり、それも愉しみ。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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