広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

ことり

ことり 中華そば
広島市中区宝町4-13
082-241-2770
駐車場2台有り
定休日:火曜日
11:30~20:00
www.marumibentou.co.jp/kotori/

2015年の4月末に多くのファンに見送られながら大往生を果たした名店『すずめ』の味を受け継ぐのだという。すなわち『ことり』。ことり系という一種の一般名詞のタイトルを店名に持ってくるのだから、これは日本大学大日本印刷日本化学日本会議といった覇道、覇者の気構えと通づるところがある。規模こそ違えど心意気は全身全霊ということか。すずめ閉店に先立つ4月上旬にオープンし、静かな話題となっている。

と気がつけば既に店の前に立っていたものだから、ここはそのまま躊躇なく店内に押し入る。券売機はシンプルなもので、ここに選択の余地は微塵もなし。中華そば(700円)一本で往年の巨星との再会を待ち望む!

 

・・・はて、この店、以前にも来たようだが、、と記憶をたどれば、以前『ゴリ家』があった場所ではないか。しかもその前は『和田党』で、変遷のサイクルが短い。安倍、福田、麻生、みたいな自民苦難の時代を彷彿とさせるが、今回の『ことり』においては第二次安倍内閣の堅実さを期待したい。で、見渡せば店内もほぼそのままでいわゆる居抜き。開店コストも安く、一種の創業支援物件の様相であるな。

などと毒にも薬にもならん事を考えておると、来たではないか。

ことり

風貌などはもうそのまんまで、ここは伝統芸能。チャーシューの形が整い、数も多めなのが嬉しい。早速頂くこととしたい。

と、麺を吸い上げる寸前、湯気に混じってモワッと香るのである。このキツすぎない豚骨臭は往年の名店に共通するもので、この初回の華やかさが名店の名店たる証とも言える。モルトで言えば『マッカラン』などがその代表であるが、一般的にスペイサイド系はその傾向があり、『すずめ』及び当店『ことり』などは広島のスペイサイドと評せよう。逆に同じ古典でも『つばめ』や『つばさ』などはローランド系となぞらえられるが、話がややこしくなるのでこのくらいにしたい。

kotori04

で、モワッと香って口に含んだ第一印象は、丸い。予定通り、想定通りとはいえ、さすがに忠実であるな。そのまま麺を頬張るわけだが、ギュッとまとまって熱々なのがいかにも広島の中華そばといった感じで時代普遍な力強さがある。が、ここに異変があった。すなわち麺がヤワいのである。加水が多いというよりヤワい。製麺所が違うのか、茹で時間の問題か・・。いや、茹で時間であればタイマーで調整すれば済む話だから、すずめとは麺を変えてチャレンジしているのかもしれない。

実のところ、ことりオープン直後から「ツウは麺固め」と囁かれており、多くの先人らが同様に『麺がヤワい』と感じてきたのだと推察される。もちろんヤワいのが悪いわけではないが、すずめとの比較において、麺に若干の違和感があったという話である。

スープにおいては、油膜の張り具合、濃厚ではない優しいブ厚さ、塩加減なども忠実さを感じさせるが、深みの一点においてやはり本家には一歩さがあるように感じる。喰らう側の気分的なものかも知れないが。

kotori03

チャーシューにおいてはドライな部分もあるが、よくかみ締めればスープに非常に馴染んでおり、優等生である。脂身の部分にはギュッと旨味が凝縮されており、厚さ程よく、枚数も太っ腹で誠喜ばしい。実際にはもう少し老獪に崩してもいいのかもしれんが、オープン間もない段階であるから、まずは安全にこの辺りで安全運転をしておくのがよろしかろう。

その他ネギ、もやしと堅実で、面白みこそないが丁寧な仕事ぶりを感じるもの。改めてスープを味わえば初っ端の香りの広がりは薄れる一方で思った以上に塩辛さもなく、醤油がいい意味で古臭い味わいでミドルあたりを固めておるようだ。そして優しさの根底はやはり野菜か。詳細などは知るべくもないが、完成度はなかなかのものであるようだ。

総論として、美味い。が、当然ながら円熟にはまだ及ばずといったところか。和太鼓であろうとスピーカーであろうと、どんな名器でも最初からは鳴らないものである。時間とともに深みが増し、鍋にも味が出、酒造の酵母菌ではないが、そのうち目に見えない神が宿り始めるのであろう。

あえて古臭い広島ラーメンにこだわり、古いお客を喜ばせながら次の時代に味を伝える。ビジネス的には苦難の連続かもしれんが、それによって救われる往年のファンも数多く存在し、やがては浄土に導かれよう。これは一種の菩薩行であるな。

星7.5

ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 117 , 得点平均: 6.20
Loading...

ご意見番の声を聞け!

  1. 当方は今年の4月に当地に引っ越してきた。
    すずめは当地に着いて早期に訪問したが、いつも激混みで断念していた。
    そのうち行こうと思ってたら、閉店。後悔先に立たずw
    だから混んでたのか。

    ということで、当店の評価は他の評者の方々と異なり、すずめの先入観なく
    行える。

    メニューはラーメンとワンタンメンといなり寿司やおにぎり系。

    どういうわけか、ワンタンメンの方がまろやかで断然旨い。またワンタンそのもの
    もイケてる。チャーシュー(煮豚)も旨い。
    油断してるとスープ飲み干すところだったw

    いなり寿司は酢飯の味が強くて(酢の味ではない)今ひとつピンとこなかった。
    炊きたて熱々ご飯があるといいなあ。

    個人的にかなり好きな味。すずめの味を懐かしむ方には、課題があるのかもしれないが、
    古典的広島ラーメン(醤油豚骨)を求める当方のような新参者にはお勧め。

    しかし、場所が悪くないか?車でも自転車でも徒歩でもなんか行きづらい。
    食べたいが場所がネックで、意を決して行く感じ。

  2. 第一印象!!  ドンブリが大きい。
    結論から言おう。「すずめではない」まぁ実際すずめではないのだから当然のことではあるが・・・DNAを引き継ぐとのことなので一度は通らねばと訪問してみた。
    これがすずめのDNAだとすればディープパープルのリッチ―が組んだレインボー デビットカバーデルの組んだホワイトスネークのようなものだろう。所詮は原形には遠く及ばない・・これも世の常か。
    ただ、噂では麺がやおいとのことだったが、固めんで対応すれば我慢の範囲以内ではある。 もうあのすずめ遡れば「寿々女」の中華そばは食えないのか・・・等と考えると熱いものがこみ上げてくる。

  3. 惜しまれつつも閉店した広島の誇り、すずめ。
    そのDNAを引き継ぐとの噂のここに、「自宅に忘れ物をしましたぁ~」という小学生バリのいいわけで昼食時に会社中抜けスクータービューンと行ってまいりました。

    さて、券売機。「中華そば」の他に「ワンタン麺」…と「いなり」「むすび」「鶏むすび」の文字。え?陽気?
    すずめDNAならば、ここはズバッと「中華そば注文カード」のみ(カード取らなくても入店した時点で注文完了)の鉄板営業でいてほしかった!いや、冗談です。
    我が眼中にあるのは「中華そば」のみ。注文3分で提供されたこの慣れ親しんだ風貌を、一気にイタダキマス!

    一口、即「すずめやぁ…」。(涙)

    ああ、さすがDNA。知ってるすずめの味がする。具体的には午後4時30分頃のスープの味がする…
    具材もほぼすずめと同様。このスープに、このチャーシューに、このもやしに、このネギ。あー、ありがたい。
    麺は確かに柔らかいかも。でも私はそんなに気になりませんでした。これはこれでヨシ。
    これで円熟していけば、それこそすずめ並の大看板店になるかもしれまん。そんな予感がします。

    あとは…立地かぁ。客付き悪いとは言わないけど、思ったより少なかったし。
    帰りにショップカードってのを手渡されて、それ見せれば次回100円引きだそうだけど、こういったサービスも集客のため?と、うがった見方をしてしまいます。

    追伸:丼の底は「ありがとう」でした。※健康のため完飲はほどほどに。

    1. 前回からどのくらい円熟したかなーと確認したくて再訪。
      そして評価を訂正したい。

      「離れてるじゃん…」

      そっちじゃない。表の看板に「すずめ」うんぬんを掲げる店が進む方向はそっちじゃない。
      具材が変わったのか製法を変えたのか、はたまた私のすずめ期待度が判断を誤らせたのか、前回と味が変わってるように感じるんですけど。ほとんどすずめを感じないんですけど。
      スープしゃばしゃば。醤油が濃い。麺が(略)
      ちょっとこれは…これじゃただの「ラーメン」です。そこそこ旨いラーメンです。求めてるのはこれじゃない。

      お客さんも正直なのか、昼12:30に入店して先人2人ですよ。
      これからどういう方向性になるのか。まだすずめを引きずるのか。袂を分かって新しい味を始めるのか。
      再訪問するとしても、ちょっと時間を空けたいです。

    2. 「すずめ」の閉店、「めじろ」開店騒動、そして「すずめ」大将の急転直下の再始動…。
      なんか「すずめ」まわりがバタバタで、すっかり忘れられた感の強いここ「ことり」への3度目の訪問をいたしました。

      直訳:「スクーターで帰宅途中にボーッとしてたら道間違えて、ああもういいやって特に考えもなしに寄ってみました」

      午後7時。入店。
      客 が い な い …
      広々した空間に私一人。あかん。こりゃあかん。どうしよ。そりゃ立地的には不利で、先人の2件のラーメン屋もあえなく早期撤退しちゃってるけど…同じ運命をたどるのか?
      メニューは変わらず。中華そばとワンタン麺とご飯物。食券で中華そば700円を購入し、100円割引券も持っているものの こ の 現 状 を 前 に し て 請 求 な ど 出 来 ず 、 とにもかくにも食すべくテーブルに陣取りました。

      ラーメン待ってる間に、後からニーチャン1人。私が滞在する限り、これが訪問者全員という悲しい事実。

      そんなこんなでラーメン登場。さて、味の方は…
      あー、うん、良くも悪くも前回と変わらない。あえて「すずめ」と比較すれば、とろみほとんど無し、スープの醤油が濃い、チャーシューが軽い。この路線で行くのね。
      旨いかマズイかで言えば旨い。「すずめ」のスープに醤油をきかせて「味濃いめ」「のどごしあっさりめ」に調整した感じ?チャーシューは…「すずめ」そして現「めじろ」のが断然旨い。店内・店先には依然「すずめ」の味を守りたい的な口上書き。これ見るとどうしても比較されるけど、それも考慮済みかしら?

      ではこの味で勝負できるかと言えば、疑問。少なくとも私は足繁く通うことはないでしょう。
      味は旨いが、私の生活圏から離れたこの場所までわざわざ足を運ぶほどではないと判断してしまいます。せいぜいフジグラン訪問したときに行こうかな~って考える程度。ほとんど飲まなかったスープがそれを物語っています。

      やっぱ場所が致命的だよなぁ…道路が一通の渦中で、近隣住民しか行きづらいし。

    3. ダメだこりゃ。
      評価、大幅下方修正。食ってられん。(泣)

      1年半ぶりの訪問。相方と二人で出向いたんですが…
      注文したのは中華そばとワンタン麺、あといなり。店員さんはお若いニーチャン2人。あれ?以前いたオッジサンは?正直、いやな予感が…
      サクッと着席してすぐにいなり、待つこと3分でラーメンも到着。では、いただきます。

      スープをすする→「なんじゃこりゃ」
      ごめん、フォローできない。薄い。薄すぎる。
      麺をすすっても、「麺だけを食ってる」としか思えない。そりゃスープだけ飲めばスープの味はするけど、なんだろう、あまりにも無理ゲーだわ…

      いなり。
      酢飯が強すぎる。ダメだ。

      相方、早々にギブアップ。麺を8割残して終了。
      私も8割ほどは食いましたが…ラーメン屋で初めて「もういいや」しました。
      他にもお客さんいて、そんなひどい様子は無かったんですが…ウチのスープだけ何かミスった?いずれにせよ、ちょっとこれじゃ再訪する気になれませんわ。

貴殿の声を聞かせてくれ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

画像があれば投稿してくれ!! (JPEGで頼む)