広島市を中心としたエリアのラーメン事情を一方的に執筆

きよちゃん(旧)

広島ラーメン きよちゃん
広島県広島市中区立町3-21
082-247-5276
11:30~15:00
17:00~19:00
定休日 日曜/祝日/第3土曜日
その他臨時休業あり

国際ホテルの麓にひっそりのれんを掲げる小さなお店。広島ラーメンの老舗として知られる名店『きよちゃん』である。臨時休業があったり、早めに店が閉まったりする事もしばしばあるようだが、今回縁あって突入の運びとなった。

メニュー

店内はかなり狭く、実質のスペースは屋台のラーメン屋とほとんど大差ない。大量の漫画本とやや退廃的な旧式の店内環境は、完全にB級サラリーマンのテリトリーである。創業者は既に引退しており、現在は娘夫婦が切り盛りしているという。が、その娘さん自身も白髪で60はとうに過ぎた感があり、後姿からにじむ哀愁がどことなく世の中の無常観を体言しているようだ。店前の通りは10年前にはもう少し華やかだった印象があったが、気が付けばただの裏通りに成り下がった感は否めない。そこに昭和風情そのままの『きよちゃん』である。おのずから期待は高まる。

定番の『中華そば』は500円と、とてもリーズナブルである。注文してからやや長めの7分程度で品が届いた。

中華そば

ネギ盛り、こしょう盛りである。

お好み焼きなどもそうだが、広島叩き上げの『食』は、我流精神と思い切りの良さによってここまで高められてきたと言ってもいいのではないか?祇園の『ザ・ラーメン』などもこことかなり近い系統だが、ともに肝っ玉とスジ鉄入りの根性を感じてかなり心地よい。広島県民はこうでなくてはならん。

チャーシュー

香りは他店の『中華そば』と大差ない王道的なもの。が、一口目の食感にアドバンテージあり。麺にしたたるスープの絡み具合が相当によろしい。麺自体は中細のストレートで定番と言える。あとから聞いたのだが、加水率のかなり低い麺をずっと使用しているらしく、それに合わせたスープの調合という事か?とにかくまとわりつく質感が三十路女みたいで執拗かつ妖艶。かといって、スープは一見サラサラで、浮き脂はほぼ無し、ギトギト感は皆無と言える。名店の例に漏れず、ここ『きよちゃん』もバランス感覚は素晴らしいとしか言いようがない。

チャーシュー

チャーシューは最初からこしょうがたっぷりふってあり、危うく吸い込んで鼓動が乱れるほどである。肉質は並~若干固めだな。味は比較的抑え目ながらも結構風味があり、これがスープにプラスαの彩を加えているようだ。気が付けばこしょうがスープにも溶け出し、結構なスパイシーをかもす。引き続き麺とスープは良質な関係を保ち、ビールの一杯も欲しくなるところである。

ここのスープは、先述のように脂がほとんど浮いておらず、臭みもない。ほぼサラサラのしょうゆラーメンなのだが、実はかなりトロットロな線をいっている。例えば、フリーザーでガンガンに冷やしたズブロッカなどは、純度が高いにもかかわらず、グラスに注げばトロトロっとした流動感で酒飲みのハートを燃やし尽くすが、ここのスープもジャンルこそ違えど、似たような魔力を秘めていそうだ。

中華そば

こしょうで痺れた舌を冷水でリセット。直後に口に含んだスープに強固なとんこつ臭を感知した。上で臭みはほとんど無いと書いたが、実際には結構な動物ダシが効いているようで驚く。スープ表面にギラギラが少ないのは、かなり繊細に煮出しが行われた結果によるものか?実際には臭みが無いのではなく、しょうゆやその他によって相殺されているのが真相のようだ。ヘッドフォンなどのノイズキャンセリングと同じで、実際には存在するものが、逆の相位によって表向きは打ち消されてしまう、そういった類のものかもしれない。よって、スープはあっさりながらも、実質はなかなかの重量感を以って麺に絡みついてくる。結果、三十路女の妖艶さにつながるというわけだ。

この内容で500円とは、この一等地で相当の気合である。年齢を考えてもここまで来れば営利というよりも意地だな。戦国で言えば、太閤に最後まで刃向かった柴田勝家みたいなものか。時代と世代の移り変わりで、旧式の店舗は今後姿を消して行くだろう。が、こういう老舗は、数が減っても次の世代へ火をつないで欲しいものである。

きよちゃん、これからも広島をよろしく。

星9こ

 

外観

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ノーコメントこれから頑張れ発展途上まだまだイケる並まあ良いのでは?なかなか美味いねこれは美味い!!広島最高峰広島の誇り★
投票数 50 , 得点平均: 6.54
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ご意見番の声を聞け!

  1. 『きょちゃん』ラーメンの店員さん,福岡さん。
    ①とても朗らか
    ②愉快で楽しい
    ③面白い叔父さん
    良い方でした。
    何時までも ・・・・
    印象に残ります。
    ラーメンも,美味しかったです。【最高峰】
    埼玉縣上尾市の,田中彰彦です。

  2. 中華そば(650円)を食べました。 
    オレンジ色の豚骨醤油に細ストレート麺は正に広島スタイルの
    王道を行ってますね! 

  3. 初訪問は、会社の上司に連れられて。
    それ以降、ほぼ毎日店の前を通ってるのになぜか行くことはなく。気づけば20年以上経ってました。
    店も、おばあちゃんから娘さんへ、さらにもう1世代変わったとのこと。何となく興味が出たので訪問。
    当然ですが、20年前の味なんぞ覚えておりませんので比較は無理デス。あしからず。

    13時。お客様は2名。若い男性(現店主?)が一人で切り盛りしてらっしゃいました。しかし相変わらず狭い…
    ワンタンにも惹かれつつ、久しぶりなのだからと自分をいさめ中華そばを注文。3分ほどで登場。
    まずはスープを。ふむ、一口目から「ザ・広島ラーメン」。気持ちのいい豚骨醤油がグイグイのどに切り込んできます。
    具はチャーシューと青ネギ、もやし。これは変わらずか?
    レビュー時と違い、スープはプレーンな状態で提供されてます。胡椒なんかの調味料はかかってませんでした。まぁ間違いなく胡椒が合う系ではあります。
    しっかりした食感のチャーシュー、麺の太さや固さ、スープとの相性も含めて、「陽気」に近いかなぁと感じました。

    追伸:この手のラーメンには当然あると思ってたシナチクが、入ってなかったときのがっかり感は異常。
    追伸2:どんぶりの底の絵は鳳凰でした。←スープ飲んじまった…

  4. 改装後値段がかなり上がってるのは残念に思いましたね。
    一杯500円ってとこもここの売りだったんですがねえ。

  5. 以前のじいさんばあさんから打って変わって若者2名の店になってました。
    麺茹での時間もタイマーで管理してるし、今どきの運営になってます。
    以前の昭和感が薄れたので何となく特徴のない店になってしまったような気がしますが、依然食べた時よりははるかに美味しくなったと思いました。

  6. 経営者が変わってオープンしてました!
    落ち着くまでって事で、前のおばちゃんも手伝いに来られてました!
    中華そば ¥650
    ワンタン麺 ¥800
    に成ってました

  7. 先日、お店の前を通ったら7月中旬オープンって、
    書いてました!
    誰が、やるのかな〜❓

  8. 9年程前、取引先としてここを知りました。
    代替わり前の、店が休みがちの頃で、結局一回しか食べれませんでした。
    なんせ、2週間営業して半年休むってな感じでしたから。
    当時の職場では、『幻』のラーメンでしたね。

  9. 味のブレがすごいのか数年ぶりに食べましたが、この日はお出汁のコクが全くないスープでした。
    大盛りにしてかなり後悔。「味が薄かったらこれを足してね」としょうゆだれを出されましたが
    塩分はそれなりにあるのに出汁が薄いのがなんとも残念でした。(当たりの日もあると思いますよ)

  10. ちょっとさっぱりし過ぎでスープはものたりないが
    チャーシューが肉のうま味と塩辛さでかなりのうまさ。
    スープ、麺、チャーシューを一体で食べるとうまい。

  11. ちなみにここのおすすめは、「ワンタン」です。

    ワンタンが早くから売り切れる状態だった・・・

    友人にラーメンうまいよ

    って連絡後

    食べに行ったよと連絡をもらい

    でもそこの店の名物は、ワンタンだよっていったら

    「早く言え どうりでワンタン注文してる奴が多かった」って言われました。

    店の改装も住んだみたいですね

    娘夫婦になってたしか10年ぐらいたった気がします。

  12. 昔の方が良かった

    ちなみにザ・ラーメンとは違うと思いますよ

    味も雰囲気も・・・

  13. 私が一番好きな店です。もみじ豚のチャーシュー麺はかなりおすすめできます。

貴殿の声を聞かせてくれ!

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